エンタメ愛が止まらない!! リターンズ

愛するエンタメを語りつくせ!!

【ドラマ】主題歌もすごいよ!シリーズ1『僕の生きる道』

f:id:entame-lover:20200306103239j:plain

もともと特別なオンリー・ワン!

 『アンナチュラル』のところで主題歌『Lemon』を熱く語ってしまったけれど、他にもドラマや映画から大ヒットにつながって、長く歌い継がれ深く記憶に刻まれた曲がたくさんある。

既に取り上げた作品でも、
・『ルーキーズ』・・・・GReeeeN『キセキ』
・『やまとなでしこ』・・MISIA『Everything』
・『高校教師』・・・・・森田童子『ぼくたちの失敗』
・『三年B組金八先生』・・・海援隊贈る言葉
・『世界の中心で愛を叫ぶ』・・・平井堅『瞳を閉じて』
・『魔女の条件』・・・・宇多田ヒカル『First Love』
・『ぼくらの勇気〜未満都市』・・・KinKi Kids『愛されるより愛したい』
・『花より男子』・・・・嵐『WITH』『Love so sweet』『One Love』

などなど、あげたらキリがない。
私にとってはパブロフの犬状態で、音楽を聞けばドラマの名シーンが蘇る!って感じなんだけど、ドラマをあまり見ない人にとっては「これも主題歌だったの?」という作品がけっこうあるんじゃないかと思って。主題歌のほうからドラマを振り返ってみるのも面白いかな?っということで、気まぐれにシリーズ化してみることにした!

第一弾はSMAP世界に一つだけの花』!

兎にも角にも、泣く子も黙る大ヒット曲!

ドラマのために書き下ろされたわけではなく、元々は2002年発売のアルバム収録曲だったのを主題歌に起用してシングルカットされた。シングル発売(2003年3月)当時も売れに売れたけど(私も買った!)、SMAP解散という衝撃の中でさらに売り上げを伸ばしトリプルミリオンを達成している。

 

僕の生きる道(2003年1月〜)』は、高校教師の秀雄(草彅剛)が健康診断でスキルス性の胃癌が見つかり、余命宣告されるところからはじまる。

教師として特別熱心ではなく、目的もなく無気力で淡々と生きていた秀雄は、余命宣告直後に自暴自棄になって自殺未遂を起こすのだが、担当医師(小日向文世)と語り合う中で残りの人生を精一杯生きようと決意。自分が生きた証を残そうとビデオ日記をつけはじめる。

周囲には打ち明けないまま教師としての態度が変わり始める秀雄。生徒や同僚たちとも少しずつ深く関わるようになっていく。幼い頃に教会の聖歌隊で歌った思い出が心に深く刻まれており、受験にばかり目が向いて余裕のない生徒たちに合唱をしないか?と提案。はじめは一人だけ(綾瀬はるか)の合唱部が、秀雄の変化とともにどう変わっていくかが見どころのひとつ。

一方で同僚の教師・みどり先生(矢田亜希子)との関係も変化していく。

病気のことを打ち明けないまま恋人同士になり、思いがけず幸せになってしまったことで秀雄はまた葛藤することに、、、、。

 

このドラマは空気感に独特の雰囲気があって。
誰もが淡々とした台詞回しで丁寧に会話し、大袈裟に騒ぎ立てるシーンはほとんどない。
映像の色調も抑えられていて、全体的に寒色系のイメージ。

静かに静かに人生を豊かにする努力をし、静かに静かに小さな幸せを噛み締めながら、静かに静かに時が流れ、静かに静かに死に近づく・・・ような?

度々葛藤しながらも一瞬一瞬を丁寧に生きようとする秀雄の姿に引き込まれ、秀雄とともに変わっていく周りの人々の温かさや優しさや強さに心打たれる、命の物語。

もらい泣きしちゃうようなシーンもたくさんあるんだけど、なんとなく、泣いていいのは彼らであって私ではないような気がして息を詰めて堪え、、、。

っと、エンディングに流れる『世界に一つだけの花』。
色調を抑えた本編と対照的な、色彩豊かで優しく温かな歌に、涙腺崩壊〜〜!!

う〜ん。どう言えばいいんだろう?

やっぱり秀雄が死んじゃうまでの物語だから悲しいし、みどり先生の立場でも親の立場でも生徒の立場でも喪失感はあるんだけど、、、

「よく生きたね(涙!」っていう思いが強く溢れて、悲しいだけじゃない何かが残るドラマだったなぁ〜〜。