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【ドラマ】リアル魚春(魚屋)の近くで暮らしていました -やまとなでしこ-

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あれから20年っ! きみまろ節ちゃうで~!

 ブログもだいぶ書き慣れてきたので、今回は提示されたお題に合わせてドラマを紹介したいと思う。

   バブル時代をほんのちょっとだけ垣間見させてもらったアラフィフ世代。バブル崩壊後、暗く沈みがちな世の中でもめげずに働かねばならないモチベーションは、華やかな夢物語の連ドラをネタに妄想力で上げるしかなかった。

 時は今から19年前、西暦2000年。コンピュータートラブルが想定された2000年問題はおおごとにならずに無事に過ぎ、時代の刷新とともに明るい未来を期待したいと思っていた当時のアラサーにとって、ドラマ『やまとなでしこ』(2000年10月期 フジテレビ系)は、神ドラマだといっても過言ではない。

 

 物語は、バブルの余韻を残したキラッキラの客室乗務員の神野桜子(松嶋菜々子)。なんといっても結婚相手は3Kであるべきと、ディズニーのプリンセスにでもなったような夢を描く女性である。

 この3K、アラフィフならよーくご存じだろう。昭和生まれの女性の結婚相手の理想像を表すキーワードである。『3K(高身長・高学歴・高収入)』。桜子は華やかな美貌と客室乗務員としてのキャリアを持った高根の花。そんな彼女が求める男性は白馬に乗った王子様、いわゆる3K男子である。合コンでゲットした理想の王子としてあらわれた中原欧介(堤真一)はド金持ちの医師だと聞き、桜子は婚約者(東幹久)を捨てて猛烈アタック!・・・ところが、この欧介は、なんと、町の小さな魚屋だったのだ。二人の間に高ーくそびえたったのは、高身長などものさしのひと目盛にもならない高い壁。今人気の高層マンションばりの障壁だ。この壁を乗り越えるのは、『金では買えない本当の恋(愛)』である。 彼らがそれぞれの居場所を映し出すコントラストはドラマが進行に伴って二人の距離が縮まり薄らいでゆく。やがて、高層ビルばりの高い障壁は二人の愛を前にもろくも崩落。『愛は勝つ!』のだ。

 なんてったって素敵なのはドラマで流れるMISIAの『Everything』。月曜夜特有のグッタリ感をウットリ感に変換してくれるのだ。今だってカラオケで歌うと、『やまとなでしこ』の名シーンが目に浮かぶ。

 私には見えるんです。10年後、20年後も…。あなたのそばに私がいる。

 残念ながらあなたといると、私は、幸せなんです!!

 詳しくはぜひドラマを観て欲しい。なんてったって諸事情で地上波再放送はけっこう難しいと思うから。

 

 当時、このドラマにドはまりして、残業の多い仕事にもかかわらず『月9』(月曜夜9時)に間に合うようにせっせと帰宅したものだ。

 その帰宅先は、一人暮らしをしていた文京区小石川。そこは、欧介の魚屋のロケ地のある町だ。ちなみにドラマの設定は渋谷区代官山だった気がする。番地表記の看板を付け替えたのだろう。『やまとなでしこ』の桜子が求める華やかさと対比して、欧介が暮らす世界はどっぷりと下町風情の人情が通う町である。ドラマ設定は異なるが小石川はドラマの欧介キャラに合う。

 文京区は昔ならではの小さな商店がたくさんある。都心の割に寺院が多いせいか緑豊かで、坂道は多いが細い路地の階段は無限階段を思わせる謎めいた雰囲気がある。小さな商店の並びに八百屋、酒屋、魚屋、コロッケを揚げるにおいが漂う肉屋、などなど。こうした店の常連になれば、街角であいさつするようになるし、独り暮らし女性にとっては都合がよかった。最寄のクリーニング店のご夫妻にはよくしてもらった。

 私は昭和生まれだというのに残念ながら3Kはゲットできなかったが、結婚して別の区に移り住んで現在に至る。いまでもふと思う。引っ越せるんだったら小石川だなぁ…と。

 

 時は流れて時代は令和に。今の若い女性が求める結婚相手は『4T』だという。『4T(低姿勢・低リスク・低依存・低燃費)』。腰が低く優しい、安定志向の強い、女性の稼ぎや存在に依存しすぎない、堅実な男性、、、というところだろうか。うお~~~っ!時代が変われば人も変わるのね。

 ま、桜子も欧介も当時は『You're everything~!』だと思っても、10年後、20年後になっていたら互いに「放っておいてくれ~!」いうようになっているだろうけど。…これって低依存?!

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by リクルート住まいカンパニー