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【ドラマ】優しさが伝染するよ(感涙〜〜〜『あいくるしい』

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天使の歌声、マイケル・ジャクソン

新型コロナウイルス、政治家の汚職疑惑、芸能人の不倫騒動、、、テレビをつけると騒つく話題ばかりの今日この頃。いつも以上にワイドショーを見る気にはならない。私は今、仕事的にはとってもヒマで。年明け早々、ここまでヒマで今年は大丈夫なんだろうか!?っと不安がないわけではないのだけれど、コツコツためた宝物である保存版DVDをこんなにゆっくり見られる時間もなかなかないので、精神的には不安よりも幸福感が勝ってしまっている。

まずい。ひじょ〜〜にまずい!

マジで、余裕をかましている場合じゃないのだ。私には悠々自適に暮らせるほどの財力はない。だからと言って私にいったい何ができる!?いつひきこもりになってもおかしくない私がここまでフリーでやってこれたこと自体が奇跡みたいなものなのだ。いい加減、この先の人生について真剣に考えなければいけないはずだけど(いや、それももう遅い気がするけれど、、、)。

わかってる、よくわかってる、でも、できな〜〜〜い!!!
(by 永遠のパズル※)

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ってなわけで、現実逃避?と自覚はしつつ、日々、超絶に癒されるドラマに逃げ込んでいる(苦笑

あいくるしい(2005年4月〜)』は、脚本:野島伸司

 静岡の田舎町に暮らす真柴家は、父・真柴徹生(竹中直人)、母・由美(原田美枝子)、長女・みちる(綾瀬はるか)、長男・豪(市原隼人)、次男・幌(神木隆之介)、次女・唄(松本梨奈)、祖父・明示(杉浦直樹)の7人家族。

母は入院中、祖父は近くの天文台の管理人をしており家族とは昼夜逆転の生活なので、普段は父と4人の兄弟姉妹で過ごしている。

高三のみちるは母親代わりとして一家を切り盛り。豪と父親は喧嘩してばかり、のんびり屋の幌は誰にでも優しく思いやりのある子だけれど、涙を流したことがないという悩みを持っている。唄は末っ子の甘えん坊。いつも賑やかな家族だ。

真柴家や周りの人々起きる様々な出来事のおはなしなんだけど、、、。すご〜く大きな事件が起きるわけではない。もちろん、まだ小さな子供を残してお母さんが亡くなってしまうのは大きな出来事だけれども、母を亡くしてしまう可哀想な家族の話というのでもない。

耳が不自由だけれどしっかり自立して生きている少女(沢尻エリカ)、夢を諦めて親のいいなりで医者になった青年(小栗旬)、車椅子生活で学校に来ていない少女(大後寿々花)、不倫中の人妻(南果歩)、別れた夫から逃げている母(桜井幸子)と子(本郷奏多)、パンチドランカーになって地元に戻った元ボクサー(萩原聖人)などなど、どの登場人物もそれだけでドラマが一本できちゃいそうな事情を抱えている。

おそらく、現実のどの家庭にもそれぞれに事情はあり、それぞれに仕事や学校など家庭以外の場所があり、友人・知人がいて、その友人・知人にもそれぞれに多かれ少なかれ事情はあるものだろう。家族がいてもいなくても、とにかくどんなに孤独になろうと思っても、誰一人の他者とも関わらずに生きていくことなどできないのだ。

物語は真柴家を中心に描かれてはいるけれど、他の家庭に起きる出来事も他人事ではなく、大人の事情も子供の心もとても丁寧に描かれ、理想的すぎない顛末の中で登場人物の誰かの言葉や行動にハッとさせられ、グッときてしまう。

そうだ!!

ハッとして!Good(by トシちゃん)な物語だ!

年の功なのか、祖父が孫たちに語る言葉はもちろん素晴らしい金言が多い。
自らの死を前に、慈愛に満ちた母の言葉ももちろん素敵だ! 
純粋な瞳で周りを見つめている幌のモノローグも毎回心に染みる。

だけど、いわゆるドラマの中では脇役と呼ばれる人々の言動の中にもグッとくるシーンがたくさんあって、、。

その全てが、優しく美しいのだ!!!

思わず人を傷つける言葉を言ってしまうこともあるし、自分の弱さやずるさに気付かないフリをしたり、意地悪やわがままを言ったりすることもあるけれど、誰もが誰かを想っている。誰かを想ってしたことが他の誰かを傷つける。けれど、そのことに気付いて傷つけてしまった誰かに想いを届ければ、そこにまた優しさが生まれる。

書いていて自分でもちょっとこそばゆい気がするけれど(苦笑

誰かの優しさが別の誰かを癒し、また新しい優しさを生んでいくような、本当に美しい物語だと思うのだ!!

幼いマイケル・ジャクソンが歌う主題歌『ベンのテーマ』が、またすっごく良いのよ!染みるよぉ〜〜〜〜(涙!!!

 

 

誰かが誰かを騙しているような話題ばかりのワイドショーに疲れたら、ぜひ、『あいくるしい』で心を浄化し癒されてくだされ!

 

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※永遠のパズル

1994年に発売された、橘いずみさんの楽曲。
野沢尚脚本の『この愛に生きて』というドラマの主題歌だった。(このドラマも面白かった!!!)

歌の途中で叫ぶんです!魂の叫びです!シャウトです!!!

当時、ものすご〜〜くハマって。

そして未だについ使ってしまう。

『わかってる、よくわかってる、でも、できな〜〜〜〜い!!!!』

 

このままじゃダメだ、っと、わかっていても、、、出来ない。
人間は(私は?)なかなか学習できない動物である。。。。。