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【ドラマ】恋愛下手女子の救世主!?『きみはペット』

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だろうね(苦笑

 先日、2019年版「男女平等ランキング」(正式名称:ジェンダー・ギャップ2020)が発表され、日本の順位が過去最低の121位だということが話題になっている。

何をもって平等というのか、というそもそも論から『?』なので、このことについて深く語る気はないのだけれど、『きみはペット(2003年4月〜)』の主人公スミレちゃん(小雪)のような女性が生きにくい世の中であることは間違いないと思えるのでチョロっと話題に触れてみた!

 スミレちゃんは高身長・高学歴・クールビューティーなキャリアウーマン(新聞記者)。ただし、ガツガツとした上昇志向を持つタイプではなく、優秀な上に生真面目なので、何に対しても責任感を持って頑張ってしまうだけ。男性に程よく甘えるとか、上司に上手く取り入るとか、いわゆる可愛い女子が自然にできるような振る舞いは苦手だ。恋人には「君は一人で生きていける」と別れを告げられ、セクハラ上司を殴ってしまって閑職に追いやられても、新たな仕事をひたすら頑張る。

だからと言って、そういう女性が心底「しっかり者」で「打たれ強い」と思ったら大間違いだ!!!スミレちゃんはとても繊細で、ひっそりと泣いている。一人で耐え忍び、自分の不器用さを責めながら・・・。

さてさて、心は疲れ切っているスミレちゃんが家に帰ると、マンションの前に大きな段ボールが置かれている。そっと中を覗くと傷だらけで眠る青年が!?心優しいスミレちゃんは放っておくことができず、とりあえず自宅に連れ帰って看病することに。

翌日、元気になった青年は「傷が癒えるまでしばらく置いて欲しい」と無邪気に言い出す。押し問答の末「ペットとしてなら」という無茶な条件を出したのだが、青年は「ペットでいい!」っと快諾してしまい、、、。

仕方なく飼い主となったスミレちゃんは、青年の本名も素性も知らないまま、子供の頃に飼っていた愛犬と同じ名前「モモ」と名付ける。

晴れてスミレちゃんのペット「モモ」となった青年(松潤)は、奇妙な同居生活の中で、とっても優秀なセラピーペットの役割を果たしてくれるのだけれど、、、。これがもう、、、羨ましいったらありゃしない!!

男女の同居なのであっという間に「同棲」になりそうなもんだけど、あくまでも「ペット」との暮らしなのよ。これが「女王様とM男くん」みたいになっちゃうと気持ち悪いんだろうけど、松潤の「モモ」はマジで可愛い!スミレちゃんにご飯を作ってもらって喜び、スミレちゃんに髪の毛を洗ってもらって(けがしてるからね)はしゃぎ、スミレちゃんが泣いていたら寄り添い、、、。

時には拗ねたり、いたずらしたり、家出して困らせたり、、、っと、ヤキモキさせるところもたまらない!

 

奥手で恋愛下手な女子あるあるとして、

・相手の気持ちを推し量り過ぎて自分を押し殺してしまう

・相手の期待に応えたくて無理をしてしまう

・自分の欠点ばかりに目が向いて、どんどん自信をなくしてしまう

などの症状が出やすいと思うのだけれど、不思議なもんで、ペットになら純粋に思う存分愛情を注ぐことが怖くない。ペットからの愛情も素直に信じられる。心のままにケンカもできるし仲直りもできる。

そのまま恋愛に応用できればいいんだけどねぇ〜〜。

 

 

スミレちゃんにとっての「モモ」の本名は「ごうだたけし」。漢字は違うんだけどジャイアンと同じ名前だ(笑

実は親から英才教育も受けてきた将来有望なダンサーで、「たけし」としての人生について悩んでいた。「たけし」もスミレちゃんの「モモ」として生活することで癒されていたのだ。

 

このドラマは強い女性が優男をペットのように従えてオラオラさせるような物語では決してない。

本来は優しく繊細な可愛らしい女性なのに、優秀であるがゆえに頑張れば頑張るほど「可愛げがない」と思われがちな社会の中でもがくスミレちゃんと、才能豊かで他人には恵まれていると思われる家庭に育ち、モテモテで将来有望だからといって満たされてはいない「たけし」が、男だから、女だから、「〜だから」、、などという定型化された価値観に縛られずに互いが互いを癒していく、とっても可愛らしくて温かい物語だ!

 

果たして二人は結ばれるのか!?ペットのままで終わるのか!?離れ離れになってしまうのか!?

結末はぜひ、ドラマで確認してくだされ!

 

 

※原作は小川彌生さんの漫画。
※2017年、深夜ドラマでリメイクされた(モモ役:志尊淳)。