【ドラマ】凪のお暇(いとま):お暇なら人生リセット&リフレッシュに利用しちゃえ~!
『凪のお暇』を観る私もお暇(いとま)中
好きなものだけに囲まれて生きていきたい。
保存版の本やDVDで溢れる私の本棚。部屋のスペースは限られているから、定期的に整理しないとあっというまに溢れていく…。ブックオフへの貢献はなかなかなものだ。
TOMOさんから常々「アニメと海外ドラマとコミックに手を出したら収拾がつかなくなるよ~」と言われているので、すごーく自戒していたんだけど、コミックはどうしても私のコレクター気質にフィットしてしまう。
『凪のお暇』は今年新調したコミック専用棚に並んでいる私のコレクションのひとつ。2019年7月期のドラマは録りだめたままになっていて、先日ようやく一気見をした。
なんてったって、私も今はお暇をいただいているような生活だからねぇ…。
せっかくのお暇(いとま)なので、気になってた本を図書館でたーんと予約して入手。勢いでコミックのコレクションも増やしてしまった。棚を増やすのは良くない。スペースを確保するどころかすぐに埋まってしまう…。
でも、これで私の引きこもり生活は充実している。
思いのほか良かったドラマ!
実は、録りだめしたままだったのには理由がある。コミックの方を先に読んでしまった私にとってドラマ版『凪のお暇』のキャストがちょっとしっくり来ていなかったから。
…でも、一気見してそれは私の単なる思い込みだったんだと思い知る。原作を読むとすぐに脳内キャスティングをしてしまう癖が「食わず嫌い」ならぬ「観ず嫌い」を起こしていたなんて、なんて愚かなんだ、自分は。
それまでの自分をリセット!しばしお暇(いとま)いただきます
主人公の大島凪(黒木華)は28歳、独身、OL。会社では空気を読んでいつも周りに気を使い、同僚たちにいいように使われ、「NO」と言えない日本人の典型みたいな人物だ。実は、ひそかに同じ会社の営業部のエース我聞慎二(高橋一生)と付き合っている。
従順な凪に我聞はわがまま放題でモラ男(モラルハラスメント)なのだが、凪はそんな我聞の自信家なところや有能な仕事ぶりや周囲から人気のあるところを尊敬しているのだ。
ところがある日、同僚の仕事を押し付けられて残業していた凪は、別室で仕事仲間から我聞がつきあっている彼女、つまり凪について話しているのを聞いてしまう。
「節約好きでケチ臭い女、アッチがいいから付き合ってるだけ」だと。
オフィスで過呼吸発作を起こした凪は、
「空気は読むものではなくて吸うものなんだ」と悟る。
誰にも言わず会社を辞め、服も家具も何もかも断捨離して、自転車と布団一式だけ持って郊外のボロアパートに引っ越した。
しばしお暇(いとま)いただきます!と。
凪の人生リセット物語
2階建てボロアパート、エレガンスパレスの住人は面白い人ばかり。
隣人のゴンさん(中村倫也)は誰にでも等しく優しいぬるま湯男。我聞とは真逆のタイプ。長髪&ヒゲのあやしい姿。クラブのDJをやっている。
凪の真上に住む吉永緑(三田佳子)は独り暮らしの老人。道や自動販売機に落ちている小銭集めを日課にしている。どれだけ荒んだ生活をしているかと思いきや、実は家の中はホームシアターにしつらえてあり趣味の映画鑑賞を楽しんでいる。
小学生女子のうらら(白鳥玉季)と母親のみすず(吉田羊)の白石親子はゴンさん宅の隣に住んでいる。みすずは夫を早くに亡くし、建設会社の現場でクレーンを操作するカッコイイお母さんだ。はじめはとっつきにくかったうららは小学生ながら芯のある賢い子で凪の親友のような存在になる。
職安で知り合った坂本龍子(市川実日子)は、手首につけているパワーストーンで運気が上がったと、凪は購入を勧められるのだが、初めて自分の意思で「要りません!」とハッキリ断ったことで逆に信頼関係が芽生え、なんとエレガンスパレスの近所に引っ越してくる。
凪のアルバイト先のスナックのママ(武田真治)も面白い。
ちなみにそんな凪をつくった母親の大島夕(片平なぎさ)の怖ーいこと。。凪を見えない鎖で縛りつけ、凪が自力で解こうすれば嗅ぎつけて、、、凪は母親の顔色うかがいを母へ愛情だと思って生きてきた。
それぞれのエピソードが凪らしいというか、凪が少しずつ[自分]を見出していく様子が描かれている。
黒木華ちゃんは蒼井優ちゃんに似ているとよく言われるが、確かに、彼女たちが演じるキャラクターも似ているものが多い。
以前の記事で書いた蒼井優ちゃん主演の2作品もどちらかといえば、いや、はっきりいって凪タイプの女性である。
entame-i-ga-tomaranai.hatenablog.com
たまたま昨日は多部未華子ちゃん主演の『ピースオブケイク』を観たんだけど、これまた凪タイプの女性で…。
凪タイプの女性は意外と世の中に多いのかもしれない。
…ハッキリ言って、私は凪タイプと真逆の人間である、、、からそこんところは分からないんだけど。。。
真逆・・・といえば、我聞慎二。凪は慎二のことを、自分とは真逆だと思っていたんだけど、実は・・・同じ穴の狢だった。
その慎二のメソメソ野郎っぷりがなんか痛々しい。彼は凪以上の空気読みで自分消しでいつも周りに合わせていて…。実は、凪のそういうところにイライラしていたんだけれどそれは、自分の弱点を見せつけられているようで腹が立っちゃうんだろうね…。で、結局、素直になれなくて強がって大損する。
濃いキャラクターの登場人物がいろいろ出てくるけれど、ちゃーんと物語はひとつにまとまって流れていくので面白かったし、ドラマの流れ方がゆるやかなのでホッコリもできる。
せっかくのお暇(いとま)を楽しんでしまおうっと!
いろいろな意味で大変な世の中です。先行き不透明で明るい希望も見えにくい。
これからますます外出が制限されるであろうことは十分予想できる。
…ということは、私のお暇(いとま)はしばらく続くわけで…。
それならばせっかくのお暇(いとま)をめいいっぱい楽しんでしまおうではないか!と腹をくくっているわけです。
凪がお暇(いとま)で自分の人生の立て直しをしたように、私もこのお暇を利用してのんびりゆるやかに自分の時間を楽しもう~っと。
買ったけどまだ読んでないコミックもあるし、TOMOさんから借りたままの文庫本もあるし、図書館で借りた本もあるし、、、。そういう自分の楽しみコンテンツに囲まれていれば常にワクワクできる。
どうしようもないことが起きているのだとしたら、無理することもないし、抗う必要もない。しなやかに受け入れて「たまにはゆるやかにのんびーりと過ごしなさいよ」という御触れだと思うことにします。