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【ドラマ】魔性の仕業か!?『氷の世界』

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誰かぁ〜〜〜、温めて〜〜〜〜〜!

やまとなでしこ』で超キュートな合コン女王を演じた松嶋菜々子さん。その一年前、1999年10月〜の『氷の世界』では、超ミステリアスで悲しい運命を背負った女性を演じていた。

脚本・野沢尚

残念ながら自殺という形で人生を終えてしまった方だけど、野沢脚本のドラマだけを追いかけても面白いので、時間のある方はぜひ!

 『氷の世界』は保険金殺人をベースにした愛憎ミステリー。

保険調査部に勤める英器(竹野内豊)の元に、高校教師・池永(木村多江)の転落事故死についての死亡保険金調査依頼が届く。同じ頃、警察には「池永の死は他殺、犯人は学校内部にいる」という投書が舞い込み、刑事の烏城(中村トオル)が動き出す。

英器の調査で、池永の同僚、地学教師・塔子(松嶋菜々子)の婚約者・久松(及川光博)が同時期に変死していたことが分かる。久松は塔子を受取人にした多額の保険金をかけていたが、なぜか死の直前に解約していた。調べれば調べるほど、周囲に死の影が付きまとう塔子。過去にも彼女を愛した男たちが塔子を受取人にした保険を掛け、解約した後に死亡している。

保険金殺人なのか?しかし、彼女は男たちの保険金を受け取っていない。
犯人の目的は?やはり塔子が殺人者なのか?

 危険な香りを放つ塔子にそれでも惹かれてしまう男たち。その男たちを愛する女たち。誰も彼もが愛にもがき苦しみ、それぞれの愛憎が交錯し深まる謎。新たな悲劇。そして・・・・

 

連ドラならではの「来週どうなるのぉ!?」が存分に楽しめて、単に犯人探しだけじゃなく、 愛すること、愛されることの切なさや恐ろしさ、人間の弱さや強さなどなど、見れば見るほど引き込まれてしまう、見応え十分なドラマだった!

名作には名曲がつきもので、これまた氷室京介の主題歌「ダイヤモンド・ダスト」が切なくてグッとくる!いいんだなぁ〜これが!

 

・・・・・・

 

最近のドラマで犯人予想に世の中が盛り上がった作品といえば、『あなたの番です』が思い出される。我々type-Bシスターズもかなり盛り上がっていた。犯人判明後も「秋元さんにしてやられたねぇ〜〜」っとの話で大いに盛り上がった。犯人が判明した時の感想は人それぞれなのだろうが、犯人は誰か!?という話で無責任に盛り上がれる数ヶ月は楽しい。それがたとえ納得いかない犯人だったとしても、数ヶ月を楽しめたという事実は消えないのだから、それだけで十分だ!

・・・ということをわざわざ書いたのは、例によって念のための確認でWikipediaを見たところ、『氷の世界』でも結末で判明する犯人がアンフェアだという議論を巻き起こしたと書かれていたからだ。私にとっては鳥肌の立つような最終回で、誰のために泣けているのか分からないくらい一人で盛り上がっていたので驚いた。

議論が巻き起こるくらい多くの人が強い興味を持った作品だと思えば、これも良いことないことなのかもしれないけれど、せっかくミステリーを楽しむなら、予想外の犯人だったことで「な〜んだ、、、」とテンション下げるのは勿体ない。もちろん、作品にもよるだろうけど、少なくとも最終回まで気持ちが盛り上がっていた作品なのならば、ぜひ、犯人判明後にもう一度最初から見返してみることをオススメする!

要は、最初からちゃんと張り巡らされていた伏線を自分が見逃していただけ、だったりするのだ。

お〜〜〜、この時からこんな表情していたんだ!っとか、このセリフはそういうことだったのね〜〜、など、思わぬ発見があったりする。

または数年後に見直してみるのもいい。自分の年齢や人生の経験値が上がることで、その時には読み解けなかった登場人物の思いや行動に共感できることもあるかもしれないよ〜〜〜〜!

 

ま、日々、新しいドラマが生み出され、新作すら全て追うのは大変な中、わざわざ過去作品を振り返るなどオタク以外がすることじゃないかもしれないけれど(苦笑!