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【映画】相手との距離じゃない。自分の心との距離が大事なのだ! - あと1センチの恋 -

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姉さん、大変です!桃子が…再婚です!!

 前記事に書いたとおり何かと混乱中の秋。そんな中、アラフィフ、、、いや、オーバーフィフティにとって追い打ちをかける衝撃ニュース。

 姉さん、大変です!桃子が、、、菊池桃子が、、、再婚ですっ!

 初動の公式発表では「一般の方」とあったが、なんと経産省の局長だとぉ~!?桃子さんナイストライです!いや、ナイスタックルです!

  いくつになってもあの柔らかでフワフワな高い声は健在。いつまでも名曲「卒業-Graduation-」が色あせない可愛らしさがある。彼女がアイドルとしての全盛期、私はちょうど中学生だったが、当時、月刊誌『Momoko』を友達と回し読みして鼻の下をながーく伸ばしたものだ。その巻頭グラビアを飾っていたのがイメージガールだった桃子。。。可愛かった。その後、長い年月を経て彼女が結婚でいろいろ苦労してバツイチになってシングルマザーとして働きながら立派に子育てをしてきたことはニッポン放送の「ライオンミュージックサタデー」で語られる彼女の言葉から感じていた。・・・にもかかわらず、あのころの乙女な空気を失わない彼女はどんな魔法を使っているのかと思っていた。・・・ら、なんとオーバーフィフティにしてリマリッジだと!

 彼女はオーバーフィフティの希望の星、、、いや、アフロディーテである。

 『RA・MU(ラ・ムー)』のファンで「愛は心の仕事です」を今でもキッチンに立った時の鼻歌で歌っている私にとって、黒人2名を引き連れてあのフワフワッとした声でR&Bを歌いきった経験が、彼女に魔法をかけたのではないかとさえ思ってしまう。それくらい、菊池桃子という女性はあの風貌と声のイメージとは全く異なる魔女のような妖艶さとパワーを持っているのだ。

 今回、再婚した相手の経産省局長は初婚だそうよ。職場でのあだ名は「将軍」。きっと仕事で忙殺されて婚期を逃してしまったのか?!そんな、油田を掘り当てたような大ヒットを打ち放った桃子!私はこれからも応援するわ!

 

・・・と、興奮して話してしまったのは、ほかでもない。桃子のような大ヒットまではいかなくても、だれにでもそんな愛と幸せをつかむチャンスがあるということ、もし、それがつかめないのだとすれば、それは自分のつまらないプライドからくる素直さの欠如によるものが大きいということをつくづく思い知らされる物語が今回紹介する映画『あと1センチの恋』である。

 

 中心人物はロージーとアレクッス。何でも話せる幼馴染。友達以上恋人未満の関係だ。18歳の時、ダンスパーティーで二人はキスをする。。。が酔いつぶれていた彼女の記憶は一切なし。本当はお互いに「好き」なのに、それが恋愛の「好き」だとなかなか認められない、、ことから二人は大きくすれ違っていく。大学進学を目指していたにもかかわらずロージーは当時、付き合っていた彼氏の子を妊娠。彼女の夢は大きく逸れていく。その後、互いに違う相手と結婚して、、、離婚して、、、そんなことを繰り返して、ようやく二人は・・・。というストーリーである。

 

 老婆心ながら、、、という言葉を使うのはとても嫌なのだが、これから恋愛や結婚を控えている若人がもしこの記事を読んだのであれば、それは「ラッキーですよ!」と言いたい。なぜなら、この映画には幸せ、、、いや、後悔のない人生を送るために大事で肝心なことが描かれているからだ。

 それは、たった二つである。

 

 1つは、『人間は感情的になると失言、失態をする』ということ。ロージーもアレックスも互いの気持ちを伝えるチャンスが何度もあった。なのに、うっかり放った失言から互いに溜め込んだ感情が爆発して、心にもない言葉や態度をとってしまい、取り返しのつかないことになる。これって、大なり小なり、誰にでもあるでしょ。

 

 もう1つは、『自分の心に素直でないと、人生の大きな選択で失敗する』ということ。強がったり、寂しさをまぎらわそうとしたり、本心を無視しようとすると必ずといっていいほど人生における大事な選択の時に「そっちちゃうやろ!」のほうを選択してしまうのだ。これも、この映画を観て感じ取ってほしい。

 

 この感情に流されてしまうとか、素直になれないとかいうのは、若いほどやっちまう失敗である。だからこそ、心してこの映画を観て、幸せへの近道を見つけ出したいと思うのである。桃子が掴み取ったように・・・。

 何歳になっても、オーバーフィフティになってもいろんなチャンスはあるはずだ。そのチャンスをつかむのは素直なこと。つまり、自分の心との距離を縮め、できれば合体させること。そこには素直さが必要であり、老害で言われる「歳をとるほどに頑固になる」我々には神業的難度になるからこそ、、、こんなフレッシュな映画を観て、桃子に希望の光のおこぼれを頂戴して、ますます前向きに生きていこうではないですか!

 

★みじん子レーダー【映画】あと1センチの恋

●ドラマティック度:★★★☆☆

●鑑賞後の心地良さ:★★★★☆

●ドラマの重量感:★★☆☆☆

★鑑賞後に謙虚な気持ちで自分に向き合えば幸せに生きるヒントが満載の104分