【ドラマ】援助交際は絶対ダメよ！『神様、もう少しだけ』
「好き」という感情は厄介なモノで、ときめいてワクワク楽しいだけならいいのだけれど、特に相手がいる場合、好き同士でもちょっとしたことで揉めたりすれ違ったりして傷つくし、一方がどんなに好きでも相手の気持ちはどうすることもできない。
それでも、狂おしいほど好きで好きでどうしようもない時、自分の中で「好き」にまつわる感情が何よりも優先されて良いと思い込んでしまうことがある。
「好きだから」待ち伏せしてもいい。
「好きだから」友達を裏切ってもいい。
「好きだから」学校や会社を休んでもいい。
「好きだから、、、」「だって、好きなんだもん」「しょうがないじゃないかぁ（えなり風に）」・・・。
だいぶ大人になった今、若かりし頃の自分も感情優先の動物だったので心当たりがないわけじゃない（汗！ これからだって、何が起こるかは分からないけど。
あの頃の恥ずかしい自分を振り返ると多少困らせた相手もいたとは思うので、自己弁護にすぎないかもしれないけれど、いい思い出だし、我を知るいい機会だったと思うので、人生の中で「好きだから」で突っ走ってしまう時があるのも悪いことではない。
だけど。やっぱり。超えてはいけない一線がある。
『神様、もう少しだけ（1998年7月〜）』は、その一線を超えてしまった少女の短い生涯の話だ。
これも、おそらく今では地上波で放送してもらえないドラマなんだろうなぁ。
主演は金城武。超ステキよね〜〜〜！映画『不夜城』でどハマりして以来の大ファンなのぉ〜〜！！！というのはさておき。
金城くん演じる石川啓吾は人気音楽プロデューサー。泣く子も黙るヒットメーカーなのだけれど、恋人の死をきっかけに音楽に情熱を注ぐことができなくなっていて人気は継続しているものの自堕落な生活で新曲も書けず、レコード会社との契約も切られそうな状況。
啓吾の大ファンで普通の女子高生・叶野真生（深田恭子）は、どうしても行きたい啓吾のライブチケットを手に入れるため、「一度だけ」の援助交際に踏み切ってしまう。
啓吾はプロデューサーなので彼が歌うわけじゃなく、元恋人の妹で女性シンガー・カヲル（仲間由紀恵）のライブなんだけど。ちなみに実際の歌声は工藤静香。
ライブの後、真生は啓吾の車の先回りをし、雨の中、歩道橋の上で「I LOVE KEIGO」の横断幕を掲げる。それを見上げる啓吾。車を引き返し、真生を乗せ自宅マンションに連れて帰り…
ここまでで、もう問題だらけですね〜。
女子高生の援助交際。何が理由でもダメです！絶対ダメ！
ライブの後に追っかけ。先回りでも一緒です。これも良くありません！
ファンを自宅に連れ込む。しかも高校生。いや〜、ダメでしょ！？
とまあ、本当にやったら絶対にダメなことだらけなんだけど、そこはまあ、ドラマです。フィクションです。決してマネはしないでください！ってやつです。
ダメだらけの行動なんだけど、高校生・深キョンのド真剣さや金城くんの憂いのある悲しい横顔で、、、もうしょうがない人なんだからぁ。っと許してしまうバカ女が私です（苦笑
大ファンの啓吾と一夜を共に過ごして幸せいっぱいの真生。また会う約束をしたのだが、その直前に事故に合い軽い怪我をしてしまう。検査の結果、HIVに感染していることが発覚。最初は啓吾を疑うが、啓吾はシロ。やはり援助交際の相手から感染してしまったのだった。はたして真生と啓吾の運命はいかに、、、。
文才のない私があらすじだけ書くとなんだか陳腐な話に思えるかもなんだけど、深キョンの体当たりの熱演にやられちゃう感じで。そりゃぁ自業自得の結果なんだけど、それを踏まえても応援したくなっちゃう。
でも、、、実際「たった一度の過ち」で、人生台無しになるってこともあるんだよね〜〜。真生と啓吾の愛は成就するので、たとえ短い人生でもある意味では幸せなのかもしれないけれど、、、。やっぱり悲しい！！！
ドラマはドラマで楽しむとして、とりあえず、現実に一般人（ファン）が芸能人とマジな恋愛に発展するケースはまず無い。お互い現実に生きている人間なのだから、ゼロでは無いのかもしれないけれど、いやいや、やっぱり限りなくゼロに等しいのだ。「一般人」と結婚した、と報道される「一般人」も業界人もしくは近しい人の場合がほとんどだろう。それでも最近は「やらかし」と言われるような節度を知らない極端な追っかけもいるようで、せっかくファンのみんなを幸せにしようとしてくれているアイドルたちを苦しめている。
「好きだから」を理由に何をやってもいい、というのは単なる自己チュー、節度を無くしてはいけないのだ。
このドラマはフィクションです。絶対マネはしないでね！
