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【メディアミックス】オタク人生の始まり『ベルサイユのばら』

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オスカルさまぁ〜〜〜〜♪

今春のドラマが続々と始まっている。

今期は「どうした!?」っと思うほど、各局とも豪華キャストを取り揃え、テーマ被りもほとんどなくバラエティに富んでいて、連ドラオタクとしてはワクワクが止まらない!

『嵐』不在のテレビにちょっぴり寂しさを感じつつも、撮りためた番組やライブDVDなど、見るもの見たいものなら山ほどあり、オタクの私は同じものを何度見ても存分に楽しめるという特技をもっている。嵐さんには寸暇を惜しんで会っているような状態なので、プラス新作ドラマが楽しみとなると大忙し!相変わらず鬱屈とした日々が続くコロナ禍でも精神状態は良好だ♪

オタクで良かった、そして、オタクを公言できる世の中になってくれて、本当に良かった!

おそらく多くのオタクは物心ついた頃にはそれっぽい性質を見せ始めていると思う。
私も幼少期から「オタク気質」は発症していたと思うのだけれど、ハッキリと「オタク的人生」に突入したキッカケと言えば、、、、池田理代子さん作の漫画ベルサイユのばらを外せない!

 1972年から週刊マーガレットで連載されていた通称『ベルばら』

ただし、私が『ベルばら』に出会うのはコミックス化されてから。幼少期から児童書ばかり読み漁っているような子どもだったので、漫画は兄の部屋にあるものを時々盗み見るくらいで、漂流教室で語ったように怖い思いもしているので、漫画自体にあまり興味を持ったことがなかった。
それが、たしか小学6年の時、同級生に「このマンガ、すごく面白いから絶対読んで!」っと、半ば強引に、なぜか7巻のみを借りることになったのだ。

事の始まりも何も分からないのに、いきなりクライマックス!なぜこの巻だけ貸そうという気になったのか、友達の真意は分からないけれど、とにかくこの7巻を読んだだけで、私はすっかりベルばらの虜となってしまった。

自分のお小遣いで買い揃えた初めてのマンガがベルサイユのばらで、そこから数年に渡って、私にとってのマンガは『ベルばら』のみ。『ベルばら』だけを1巻〜10巻(外伝含む)までの全巻、繰り返し繰り返しボロボロになるまで読み続けた。

おかげで中学で世界史を習う頃にはピンポイントでフランス革命前後のフランスの歴史にだけは超絶に詳しくなった。

超有名な話だと思うのであらすじを書く必要はないかと思うけれど、一応ちょこっとだけ書いておくと、1789年のフランス革命に至るまでの悲劇を描いている。史実に基づいた物語で、フランス王妃となるマリー・アントワネットを中心にベルサイユ宮殿で繰り広げられる王家や貴族たちの華やか且つドロドロとした人間模様にオスカルやアンドレといった架空の人物が加わった壮大な歴史ロマン。

どんなにステキかは知らない方には是非是非読んで欲しいのだが、オスカルがとにかくステキでステキで、、、。将軍家の娘として生まれるも男として育てられ、のちに王妃付きの近衛隊隊長となり、様々な葛藤の末、革命時には市民と共に戦う決意をするという男装の麗人

とにかく美しく気高くて!!!当時の私はオスカルに恋焦がれていた。

まだリアルな恋愛に興味もない頃だったので、とにかく恋人はオスカルがいい!っと大騒ぎ。お小遣いの全てがベルばら関連グッズに費やされ、中学生の私が持っていた文房具類は全てオスカルが描かれたキャラもの。今のようにネットで買うとか調べるとかもできないので、全てクチコミ頼り。誰かに「〇〇に消しゴムが売ってたよ」と言われれば○○まで買いに行き、お小遣いで買える範囲のものを見つけたら何でも買っていた。

 

当時からそういう言葉があったのかどうかも分からないんだけど、ベルばらは今で言う「メディアミックス」なのよね。

寝ても覚めても『ベルばら、べらばら』と騒いでいたら当時の教育テレビで、宝塚のベルばら公演が放送された。私が観たのがいつのものかは定かではないのだけれど、初演は1974年だそうだ。

これまた宝塚にどハマり。当時は東京に舞台を観に行くなんて発想は全くなかったので、その時観た1回の放送だけなんだけど、マンガの中のオスカルが立って話して歌って踊るのだ!恋しないわけがない!

それでも当時はビデオも無いのよ(泣!

そこで私が誕生日やクリスマスプレゼントにねだったのは宝塚の舞台中継を録音したLPレコード。2年に分けて、花組公演と星組公演を買ってもらい、レコードが擦り切れるほど聴きまくった。舞台中継を録音しているだけだから、映像はない。だから声を聞きながら全部想像するだけなんだけど、、、。たしか写真集っぽいものは別に手に入れてたので、それを手がかりに想像を膨らませ、ほとんど実際に見た気分になれていた。もちろんセリフも歌も全部覚えて。

部活動はエースを狙えに影響されてテニス部だったので、クラブ活動のほうでイラストクラブを選び、オスカルだけを描き続けた。美術の授業でもテーマが自由ならモチーフは全てベルばら。オスカルを彫刻した写真立てとか、薔薇の文字をデザイン化したりとか、、、。

 

そうこうするうちに、実写版の映画『ベルサイユのばらが公開された。

1979年3月。もちろん夢中で観に行って、、、思春期の私は大変な衝撃を受ける。
マンガや宝塚では超ドラマチックに散っていくアンドレとオスカルなんだけど、、、

実写版では、なんと儚い、、、、。

あ〜、きっと、これがリアルな革命なんだ、一人一人はこんなに無力で、これがリアルな死に様なんだ、、、っと思い知らされたラストシーン、、、、涙が止まらなかった。

オスカルは死なないで終わるんだけど、、、それがまた泣けるのよぉ〜〜〜〜!!!

wikiさんによると、あまりヒットはしなかったらしいんだけど、、、私には衝撃的な映画として心に深く刻まれている。

 

同年10月。今度はアニメ版『ベルサイユのばらが放映開始!

最初は原作との絵の違いに違和感を持ってしまったけれど、主題歌などの煽り方がものすごく良くって、結局ハマった(笑

原作と異なるところはちょこちょこあったけど。それはそれで受け入れられるタチなので♪

 

とまあ、それぞれの『ベルばら』にまつわる思い出はキリがないほどあるので書ききれない。が、今の私が嵐を夢中で追いかけているのと同じくらい、ベルばら、そしてオスカルに夢中だったことだけは間違いなく、やはり私のオタク人生の始まりだと言っても過言ではないだろう。

実家にまだLPが残っていたんだけど、もうレコードプレーヤーが無いので聴けないのは残念〜〜(泣! その他の古いレコードと共に押し入れにしまい込まれていたので、プレーヤーがあっても聴けるかどうか分からないけど。。。

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上の二枚はアニメ版のサントラ。いわゆるジングルと言われるような数秒の効果音なども全て入っていて、学校行事などで音響が必要な場面で編集して使っていた。

左下は宝塚花組公演。右下は実写版映画のサントラだ。

星組公演のだけがどうしても見つからなかった、、、。