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【小説&アニメ】やめられない止まらない、壮大な物語はまだ続く!『十二国記』

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ここはどこだ!?

自粛ムードで多くのイベントが中止になり、学校は休校になり、マスクはもとよりなぜかトイレットペーパーやティッシュペーパーまでお店から消え、いつになったら収束するのかも分からず、世界的に景気も落ち込み、気軽に遊びに行くのも憚られ、、、っと何だか息詰まるような日々ですが。

こんな時こそ、エンタメだ!
エンタメ界はいつでも私たちに優しい!
今は配信サービスが充実しているので、ライブ中継とか漫画読み放題とか、巣篭もり中でも楽しんでね!っていうサービスを様々な会社や団体が提供してくれている。

自分好みのサービスは各々探してもらうとして、、。

ネットに頼らず、不安ばかり煽られるテレビも消して、シリーズ物の長編小説にどっぷり浸かるというのはいかがだろうか?

 

十二国記』は小野不由美さん作のファンタジー小説
詳細は公式サイトをご覧ください!

www.shinchosha.co.jp

 『魔性の子』が1991年に発刊されたのが最初らしいが、私がこのシリーズに出会ったのは現在の装丁に変わってからなので2012年から。完全にジャケ買い(笑
山田章博さんの装画に一目惚れして、十二国記の世界に踏み込んだ。

 

ここではないどこか、天が作った十二の国が存在する異世界。各国は王政、王を指名できるのは麒麟のみ。麒麟は天啓によって王を選出する。天(神?)が決めたも同然の王なのだが、必ずしも良い王となるかどうかは分からない。麒麟は自らが指名した王のみに従い、王を補佐する。官吏たちも素直に従うものばかりではなく、この世界でも人々の争いは無くならない。悪政などで国が乱れると人を襲う恐ろしい妖魔が跋扈する。

この世界には時に「蝕」という天災が起きる。その際、異世界と日本(今のところ日本以外の国と繋がったというエピソードはない)がつながり、日本から異世界に流され、そのまま異世界で生きていくことになる人物もいる。逆に異世界から日本に流される場合もあり、両方の世界での出来事が複雑に絡み合いながら、物語は進んでいく・・・・。

 

とにかく世界観が素晴らしくって!
魔性の子』はエピソード0っていう位置づけで、物語の舞台はほぼほぼ現代の日本。
高校生・高里要(たかさとかなめ)の周りで不可解な事件や事故が次々起きる。要は幼少時代に神隠しにあったこともあり、家族でも学校でも浮いた存在で、彼の周りで起きている出来事も「祟り」ではないかと噂されている。孤独な要だが、なぜか自分は見えない何かに守られているという実感がある、、、。っといった感じで、ちょっとホラーちっくなお話になっている。もちろん、要は十二国のいずれかの国の要人なんだけど、日本で生活している要にその記憶はない。異世界側では一刻も早く要を見つけ出し、本来の立場に戻ってもらわなければ国が滅びてしまうという危機的状況で、、。

っとまあ、高里要一人だけでも、とっても複雑な状況。
12の国にはそれぞれに麒麟と王がいるけれど、同時発生ではないので12の国の国情もそれぞれ違う。安定して豊かな国は500年、600年と続くが(王や麒麟は失道しないかぎり不老不死)、悪政などで王が失道すると麒麟が病み、国が傾き、やがて麒麟も王も死んでしまう。新しい麒麟が新王を選ぶまで国の窮状は続き、難民が溢れ、、、、

十二国記シリーズでは、こうして各国それぞれの物語がそれぞれの時間軸で動くのだが、順序立てて進むわけではないところがまたニクい!
魔性の子』の最後で、要はどうなったんだ〜!?っと早く続きが知りたい私は、次の『月の影 影の海』を貪るように読み始めるが、あれ??今度は陽子という女子高生が主人公になっている。読んでも読んでも陽子の話だ。要は?要は???っと思いつつ、陽子の話にも夢中になってしまう。次のシリーズではやっと要が出てくるけど幼少時代から始まっていて、、。

様々な登場人物がシリーズ毎にランダムに、まるで別の物語のように描かれているようでいて、実はちゃんとつながっていたりする。新しいシリーズが出るたびに、まず次はどの国の誰の話だ?っという楽しみがあり、さらにどこかで別のシリーズの物語と交錯するので、元に戻って前のシリーズを読み返したくなり、、、っというエンドレス状態。

麒麟や王だけでなく、各国で暮らす普通の人々の物語も絡み合う。架空の国のはずなんだけど、それぞれの国の複雑な歴史もリアルに描かれているので、実在する国の神話か歴史小説を読んでいるような側面もあり、それはもう壮大で果てしない物語なのだ!!

国の名前も人の名前も官吏などの役職名などもやたらと難しい漢字が多いので、先を急いでスルスル読みたい私にとって難点といえば難点だけど、それもまた重厚感があっていい!

 

たとえ天の采配のある神秘の国でも、一人ひとりの人間は愚かで、弱くて、欲深くて、ともすればすぐに道を外れる。けれど慈悲の心や無償の愛、友情、信頼、勇気、知性、品位など、それぞれが自らを立する努力をし、足りないところを補い合い助け合いながら、自分の愚かさや弱さと戦い続けることが大切なんだよ!!!と訴えかけられているような気持ちになる小説。

時間があるなら是非是非、全シリーズ読破を目指して欲しい!

まだ完結はしてないけど。早く次が読みたいよぉ〜〜〜!!!

・・・・・

知らなかったんだけど、私が出会うずっと以前にアニメ化もされていた。2002年から断続的に放送されていたようだ。全45話。

今はNetflixや他の動画サイトでも見られるらしい。

というわけで、アニメ版も見始めてしまった。いくら30分番組とはいえ45話。
そう簡単には見終わらない。
そして、、、全話を一気にみられるというのは非常にまずい!(汗!

ついさっき「自分の愚かさや弱さと戦い続けることが大切」などと一丁前のことを書いた私だが、全然弱さと戦えない〜〜(泣! どうしても「今日はここまで」っとけじめをつけることができず、ダラダラダラダラと見続けてしまう(汗!

地上波の番組もリアルタイムで視聴したいので、夜中スタートになってしまうでしょ?そこから眠くて眠くて目を開けていられない!っというところまで頑張ってしまう。
そこは頑張るところではなく、時間を決めてきちんとケジメをつけるべきだと分かってはいるんだけど。

あ〜〜。故に今日も寝不足だ。。。