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【映画】WOOD JOB(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~:で感じた今後有望な職業『林業』

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や~まの神~ッ♪ お~とこは~♪ま~つりを~♪

あなたの知らない世界…をドラマで…

-映画やドラマの醍醐味は限られた自分の人生以外の生き方を疑似体験できること-

ドラマニアのTOMOさんはドラマを観て相当多彩な職業を経験している。これは「ただの娯楽でしょ?」と馬鹿にできない。

私はとくに珍しい職業モノにハマる傾向がある。2008年に公開され第81回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した『おくりびと』はモッくんこと本木雅弘さんが納棺夫を演じて話題になった。2018年に放送された『マジで航海してます~second season』は飯豊まりえちゃんが新米の三等航海士の坂本真鈴を演じて、「あぁ、そんな選択肢もあったのかぁ!」とちょっぴり悔やんだ(といっても乗り物が苦手だし絶対無理なんだけど)。

それこそ『はちみつとクローバー』を観たときには「美大進学という選択肢もあったのになぁ」と思ったり…。学生当時に世間をなーんにも知らずにただ目の前のことだけで精一杯で、この世の中にいろいろな職業があるってことなんて考えていなかった。

だから、ドラマや映画でいろいろな世界を垣間見るだけでとっても面白いのだ。限られたこの人生に今とは違う夢を見られる♪ 

林業-知っているようでぜーんぜん知らない世界

『WOOD JOB(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』は三浦しおんの小説『神去なあなあ日常』原作の映画。

大学受験に失敗し浪人して勉強する気にもなれなかった主人公の平野勇気(染谷将太)は、高校卒業後「これからどうしようかなぁ」とプラプラしているところで、あるチラシに目を留める。『緑の研修生』というタイトルで、中央にキレイな女性が気に寄りかかり『森であなたと、働きたい』というキャッチフレーズ、林業研修生募集のチラシだった。

平野はこの女性に魅かれて、研修生に応募する。

スマホの電波も届かない山奥で約1か月の間研修所で林業の基礎を学ぶのだが、早くも脱落者がチラホラ…。もちろん、平野も脱走を図るのだが、研修所の前から駅まで送ってくれたバイクの運転手が、なんとチラシの女性、直紀(長澤まさみ)だった。平野は気を取り直してこっそり研修所に戻る。

研修を経て配属されたのは研修所よりもっと山の奥の奥、神去村にある中村林業株式会社。山仕事の若手エースの飯田与喜(伊藤英明)の家に居候しながら約1年間ここで働くことになるのだ。

中村林業では主に杉の木を扱っていて、良質な杉は業界で評価が高い。なんとなーくで来てしまった平野は想像をはるかに超えた林業の過酷な仕事に初めから弱腰で、どうにか逃げ出したいと思うが近くの町まで車で2時間、スマホの電波も届かない山奥でどうすることもできない。

与喜に厳しく指導され、中村林業の社長である中村清一(光石研)から「山の仕事は、自分たちの仕事の成果は100年先ぞ」と教えられながら、やがて山の仕事の魅力とプライドを感じるようになっていく…。実は、中村清一の義理の妹が直紀で、神去村で小学校教師をしていることを知り、二人の距離も近づいていき…平野の心はどんどん神去村に根づいていく。

 

もしかして林業って今後有望かもしれない。

林業は、良質な材木を生み出すために、植樹、伐採、間伐、伐倒…さまざまな仕事をこなさねばならない。雄大な自然相手の仕事。彼らはまずは自然への畏敬の念を忘れない。

高い木に登ることさえヒヤヒヤだった平野だが、いつしか木の上まで登って、枝にまたいで種の収穫までできるようになる。

 

始めは周囲から「よそ者」だと言われていた平野だが、ある事件(ちょっとファンタジーのような素敵な出来事)をきっかけに皆に認められて、神去村で48年に一度行われる神事、オオヤマヅミに参加することになるのだ。

そのオオヤマヅミの祭りが…なんと、なんともいえないお祭りで…とんでもない展開になるのだけれど…。

 

ということで、ぜひこの映画で林業の世界を味わってみてください。

自然相手の仕事をする人は、かならず神様を崇め、自然への敬意を忘れない。いつだったか林業に就こうとする人もいなくて困っているというニュースを観たことがあるけれど、もともと日本は第一次産業がメインだったし、こういう時代だし…、もしかして林業って今後有望な職業なのかもしれない…と思ったりした。

自然と仲良くできる仕事…がこれから求められる仕事になるのかも。

 

今風のゆるくてお気楽な男子の平野を染谷将太くんが上手に演じている。だんだん山の男らしい顔つきになってくる。山男のメンバーも名優ばかりだし、なんといっても、マッチョで力強い山仕事が似合う飯田与喜を演じた伊藤英明のカッコイイこと♪

 

…余談になるが、染谷将太くんと伊藤英明さんが登場すると、今の私は『麒麟がくる』モードに勝手に突入します。織田信長斎藤義龍。彼らは敵同士なんだけどね。この映画では師弟愛にホッコリする。

大河ドラマ麒麟がくる』、朝ドラ『エール』もコロナ禍で6月の放映が休止になるというニュースを聞いてとーっても残念に思うのだが、せっかくこのブログで『麒麟がくる』をシリーズで書いているので、6月も趣向を変えて『麒麟がくる』を盛り上げていこうと思う。

ハッシュタグ「#麒麟を待つ」っていうのが流行ってるみたい。心の底から、そしてリアルに、この世の中に麒麟を召喚したい!と願うばかりだ。

 

…さてさて、話を戻します。

山仕事のイケメン師匠飯田与喜の妻、みきは優香さんが演じている。オオヤマヅミの祭りは子孫繁栄、五穀豊穣を願うものだが…その願いが叶い、飯田夫妻は子宝に恵まれる。という幸せなオチもあるよ~!