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【ドラマ・映画】どの時代もドッロドロ!?『大奥』シリーズ

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将軍様も大変だぁ〜〜(汗!

私が大河ドラマを真剣に見始めたのは2000年以降。私が見てきた範囲で大河の大奥と言えば「篤姫(2008年)」だ。宮崎あおいちゃんの好演、堺雅人の怪演などなど、「篤姫」だけでも語り尽くせないのだけれど。今回はあえて、民放(フジテレビ)で放送された『大奥』シリーズをメインに綴ります!

何せ約300年続いた徳川幕府を奥で支えた女たちの物語だ。現代に伝わる話のどこまでが実話で、どこからがフィクションなのかは定かではないと思うけど、想像力は掻き立てるよねぇ〜〜〜(笑!

歴史が面白いと思えるようになってまだ15年程度なので以前の作品がどんなだったか分からないけれど、2000年以降だけでも『大奥』を題材にしたドラマや映画は盛り沢山!

何代将軍の時代かはもちろんだけど、それぞれ誰の視点で描くかによっても物語の質が変わって面白い!そして、民放ならではの遊び心が大河ドラマとは違った魅力を醸し出している。

 まずは2003年版『大奥』

主人公は篤姫菅野美穂)。

多少歴史を学んだ今ならサクッと幕末の姫と分かるところだけど、当時の私は何にも分かっていなかったので、ただただ民放のゴールデンタイムに始まった華やかな時代劇、という感じで見始めた。そして第一話の衝撃は忘れられない!

 

病弱な第13代将軍・家定(北村一輝)には子供がいない。将軍後継をめぐって一橋慶喜を推す一派と紀州徳川家の慶福(家茂)を推す一派との争いが起きていた。

薩摩藩島津斉彬の養女・篤姫慶喜を次期将軍に推挙するために薩摩に恋人(原田龍二)を残して政略結婚させられる。このあたりの経緯は歴史を知っている方には当たり前の知識なんだろうけど何も知らない私には驚きの連続!さんざん悲しい思いをして嫁いだ先の大奥は大奥総取締の瀧山(浅野ゆう子)が仕切る「女の牢獄」だった(汗!

とりあえず、瀧山役の浅野ゆう子さんのド迫力ね!怖い怖い(汗!!!

薩摩の田舎から来た新参者とは言え、将軍の正室よ!?瀧山さんより位は上にあたるんじゃないの?っと思うんだけど、何も知らない篤姫に辛く当たり大奥のしきたりを叩き込む。

大奥の存在意義って、ものすご〜くざっくり言っちゃうと、将軍・徳川家の血筋を絶やさないために将軍の子供を産み育てる場所。なので、瀧山さんは篤姫に将軍との寝屋でのお作法も指南(驚! なんとかして逃げようと策略を練るものの瀧山に見透かされ、無事に(?)将軍との「お褥」も済み、、、。

大奥で生き抜く覚悟を決めた篤姫、瀧山に自分の立場が上だと宣言。

ここから篤姫vs瀧山の対決が勃発する!!!きゃぁ〜〜〜(怖!

これが現代オフィスでのいわゆるお局様と新入女子社員との戦いだとギスギス感に耐えられないんだけど、綺麗なお着物を着てやたらと慇懃な大奥言葉で凄み合う姿は、、、一種の芸術品!「夜伽」とか「お褥」とか、、、って何よ(爆! みたいな突っ込みどころもたくさんあって、ワクワクがとまらない(笑

2003年版前半は篤姫vs瀧山だけど、家定さんが4話で身罷られるので篤姫天璋院となり、5話からは京から皇女・和宮が新将軍・家茂(葛山信吾)に嫁いでくる話にシフト。これまた政略結婚だけど夫婦仲は良好。第二部の対決は京のしきたりを重んじる皇女vs大奥。そして謎の狂女「おその(水川あさみ)」・・・。

大河と違って3ヶ月クールの民放時代劇。そりゃ〜、次から次へと事件が起きるわね〜〜ってな具合で、登場人物も盛り沢山!

シリーズを通して鷲尾真知子山口香緒里久保田磨希の奥女中トリオ(大奥スリーアミーゴス)が要所要所で緊張感から解放してくれる。お毒味もする久保田磨希さんの「美味でございますぅ〜〜〜!」も定番に。

そしてこのシリーズの特徴の一つ、エンディングのタイトルバックがお洒落でかっこいい!!!2003年版の主題歌は「I Say  a Little Prayer」。必見です!

 

時代劇は登場人物が多いので一つのシリーズだけでも錚々たるメンバーがこれでもか!?というくらいキャスティングされている。特に女優陣。ただ単に多いってだけじゃない。カテゴリーに各シリーズの主要メンバー(女優)だけを列挙してみたけれど、、、。

各シリーズで女と女の熾烈な戦いが繰り広げられる!!きゃぁ〜〜!!!

 

2004年版『大奥〜第一章〜』

第一部。3代将軍になる家光(幼名・竹千代)の乳母・おふく(松下由樹)vs秀忠の正室で家光の生母・お江与高島礼子)の戦い。我が子から引き離され、代わりに次期将軍となる竹千代(須賀健太)を溺愛するおふくの存在が疎ましいお江与は、次男・国松を溺愛して対抗する。巻き込まれる子供たちも可哀想(涙!!!

第二部でおふくは大奥総取締・春日局となり、家光(西島秀俊)の側室であるお万の方(瀬戸朝香)との戦いとなる。

主題歌はサザンオールスターズ愛と欲望の日々』!

 

2003年版が大奥終焉時代の話なのに、2004年版では大奥創世記の話。

時代劇はこうして時代が前後して放送されることが多いので、歴史に疎いとついていくのが大変だったりするんだけど、『大奥』に関して言えばこの時点でまだ歴史を知らない私でも全く問題なく楽しめた。

基本構図は将軍もしくは次期将軍というたった一人をめぐる女の戦いなので…(笑

 

2005年版『大奥〜華の乱〜』

5代将軍マザコン綱吉(谷原章介)時代。

新参側室・安子(内山理名)vs古参側室・お伝の方(小池栄子)が主軸かな?2005年版のドロドロぶりは激しかったので、誰と誰の戦いと言えばいいのかちょっと迷う。

何しろ、高岡早紀(後半で大奥総取締)、貫地谷しほり(側室)、中山忍(側室)、藤原紀香正室)、江波杏子(家光側室、綱吉生母)・・・・っとまあ、主要メンバーだけでも濃いでしょ〜〜! あっちこっちで何かあります(笑

主題歌は東京事変『修羅場』。

 

ここまでの作品はそれぞれ特別編やスペシャル版も放送されている。

 

2006年には映画版『大奥』。

7代将軍・家綱時代に起きた「絵島生島事件」を軸に描かれた。

大奥総取締・絵島(仲間由紀恵)と歌舞伎役者・生島(西島秀俊)が出会い恋に落ちるんだけど、、。

この映画は『大奥シリーズ完結篇』ということだったので、登場人物がものすご〜く多い。ドラマの過去作品に出てた主要メンバーの多くが別の役で再登場している。

だんだん誰が誰だか分からなくなってきちゃうので、私はこれは完全に別物として楽しんだ。

 

同じく2006年『大奥スペシャル〜もうひとつの物語〜』

映画版の3年前という設定で、映画版の出演者が多数。主演は深キョン

 

ここで完結したかと思いきや、大きく飛んで2016年に2週連続のスベシャルドラマとしてまたまた『大奥』が帰ってきた。

第一部〜最強の女〜、第二部〜悲劇の姉妹〜

時は11代将軍家斉(成宮寛貴)時代。主演は沢尻エリカ。とうとうエリカ様も大奥にお入りになったのだ!

 

さらに、2019年版スペシャルドラマ『大奥 最終章』

8代将軍・吉宗(大沢たかお)時代。暴れん坊将軍は吉宗さんなんだって〜。

主演は木村文乃。吉宗を支えた側室・久免の半生の物語。

 

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ってな感じで、後半は端折りに端折ったけど、フジテレビではこんなに沢山の『大奥』を世に送り出しております(2020年6月現在)!

 

これらに加え、大河ドラマの「篤姫(2008年)」や「江〜姫たちの戦国〜(2011年)」を重ねて見ると、かなり歴史が苦手でも徳川何代将軍がどんな感じの人だったか、ってのが頭に入ってきて、歴史がぐ〜〜んと面白くなると思うよ〜〜!

 

今回はフジテレビ制作の『大奥』に絞ったけれど、『大奥』という題材はTBS系列でも制作されている。そちらは次回に〜!!