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【ドラマ】見たいようにしか見えないものなのね - ハゲしわしわときどき恋 -

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あの輝いた日々をいつまでも見ていたいもの

 1月からの番組編成期は正月特番が入るので、テレビ番組はバラエティ豊かなものが登場し何が面白いのかは観てのお楽しみ。まるで福袋を開けて中身を楽しむようなものだ。アタリがあったり、ハズレがあったり…。

 で、私にとって2020年正月休み中のアタリは1月2日の深夜枠で放送した『ハゲしわしわときどき恋』だ。

 

www.tv-asahi.co.jp

  主役はゆりやんレトリィバァ、相手役は佐藤寛太くん。

 舞台はとあるケアハウス。夫に先立たれケアハウスで介護を受けながら車いす生活を送る71歳の桜木マチコ(草村礼子)。ある日、ケアハウスに新入居者がやってきた。彼の名は海野晴成71歳(斉木しげる)、杖をついているものの気持ちは若くて介護士のうらら(島崎遥香)を口説く元気いっぱいの老人だ。

 なんと晴成はマチコが高校時代(ゆりやんレトリィバァ)に恋した転校生の「海野クン(佐藤寛太)」だったのだ。

 

 そこから始まる恋愛模様。71歳の彼らの目に映る互いの姿は、若き日の頃のままである。・・・つまり、『青春フィルター』がかかっているのだ。

 

 青春フィルターはだれもがかかってしまう魔法のフィルターだ。毎日、鏡の前に立って自分の姿を目にするのだが、たぶん、だれでも多少なりともこのフィルターを通してしか自らの姿を見ることができない。・・・そう、自分の都合のいいように『盛って』見てしまうのだ。

 それは、自分が望む姿である「希望」であったり、若き良き頃の「栄光」であったり、、、どうしても、現実をそのまんま目にするのは忍びない。から仕方あるまい。

 

 この青春フィルターと現実が錯綜しながら、物語はミュージカル調で展開される。とても面白いストーリーだ。

 

 このケアハウスには高校時代のマチコを一途に慕ってきた栗田紅葉(加藤諒)も入居していて、ひと波乱が起きる。彼はケアハウスで一つ屋根の下で暮らすことができるようになったマチコと残りの人生を共にしたいと目論んでいたのだが、海野の入居で積年の想いを阻まれてしまう。まるで、高校時代に海野が転校してきたために、マチコの心が海野に行ってしまったように…。

 ちょっとした恋愛バトルが始まる。彼らは本気モードなのだが、問題を起こすたびに若い介護士のうららに叱られるのだ。

 

 これって笑い話じゃあない。介護施設で働く人から聞くと、人はいくつになっても恋心を忘れないそうだ。たとえ認知症になっても…。だから『色恋沙汰』がけっこうあるらしい。

 ・・・ということは、やはりみな青春フィルターをかけてしまっているのだ。脳の機能が衰えて、より現実をそのまま見る目を失ったりして、目の前に映る世界は、自分が「見たいようにしか」見なくなるのだ。

 

 という自戒の意味も込めて、このドラマを楽しませてもらった。ストーリーはあくまでもコメディタッチなので大いに笑える。

 

 自分に都合の良いように世界を捉えるのはとてもポジティブでいいことだと思う。誰だって、自分が心地いいように世界を眺めたい。青春フィルターを現実フィルターに差し替えたら、どれだけ辛いか…。目の前の鏡に映るシミ、しわ、、、数えたらきりがない白髪は染めりゃあ一時的に隠すこともできるけど、フワッとゆるーいチュニックを着ても三段腹はへこまない。

 時の流れには誰も抗えないのである。

 せめて、青春フィルターを通して見ていたいものだ。

 

 ということを「悪くはないよねっ♪」と言ってくれた気がした。

 

 ゆりやんレトリィバァがかわいかった。身体を張った女芸人は好き嫌いがはっきりしているだろうが、私はゆりやんは好きだ。品はないかもしれないけど可愛げがある。可愛げというものは、演出では出せない本人が持っているものだと思う。これはね、男性には見抜けないと思うよ。多くの男性は、目に見えて分かりやすい可愛げに騙されるでしょ。・・・これ、女目線と年の功(笑)。