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【韓流ドラマ】愛の不時着:このトキメキは、愛に飢えてるからなの?!

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あんなイケメンに会えるなら、どこまでも飛びますわよ~♪

前記事でTOMOさんが書いていたように、更新が滞ってしまった。ネタがないわけではないし、忘れていたわけでもないんだけど、とにかく年末年始は、その余裕がなかった。大河ドラマ麒麟がくる』の追っかけもどんどん遅れてしまっていて、ドラマはついにラストランに向けてスパートしはじめたというのに…。仕方ないから、何度も観てゆっくり更新しようと思う。

2021年年明けからの書けない忙しさには理由がある。(タイトルでもう分かると思うけど)それについて今回は書かせていただく。

2020年末のリモート女子会でのひとコマ

毎年末恒例になっている旧知の友たちとの集まりは、コロナ禍によってリモート女子会となった。

この女子会は、いつも海外で暮らしている友人の帰国に合わせて開催しているのだが、コロナ禍で帰国できず、日本で暮らす友人も完全リモートワークの自粛生活だったりで、これまでのようにみんなで顔をそろえて集まることが難しい。なんとも暮らしにくい世の中になったものだ。

それでも都内在住の私を含めて3人のメンバーは、友人宅をリモート女子会東京会場として久しぶりの再会を喜んだ。

ちなみに、私もTOMOさんも、フリーで仕事をしている人間にとっては、従来からリモートワーク状態。仕事自体はコロナ禍に遭っても全く変化の実感がないのだけれど、プライベートの活動は完全アナログ人間なので、世の中で流行したリモート飲み会、リモートお茶会などはほとんど関心がなかったし、機会もなかった。お客さんとリモート会議をやるようになると聞いて、TOMOさんとZoomの練習をしたものの、接続についてよくわからず、結局LINEビデオ通話で面白く変身できるエフェクト機能を使っちゃって、ウサギの耳を付けたり、おっさん顔に変身させたりして遊んで終わってしまった。

一方で、お客さんとのリモート会議も何度か経験したが、自粛解除後、直接会って打ち合わせようということで遠出したり…。結局、私の周辺は時代に乗れていないのか、顔を合わせることに安心してしまうのだった。

 

そんな中で、恒例の女子会がリモートになったわけだが、モニターを通してでも案外、楽しくおしゃべりできるものである。遠く海の向こうにいる友人もなんだかすぐそばにいる感覚になれる。糸電話で遊んだ子どものころが懐かしい。今は、デジタル、クラウドアバターである。すべて実体はないが通じることができてしまうのだから手品みたいな世の中だ。

IT技術のおかげで、互いに離れて暮らす私たちの再会が果たせたのだ。

 

アラフィフからついにover50の女子たち。話題は『愛の不時着』に。

互いの近況を報告しつつ、私は友人が作ってくれたご馳走を堪能しながら、相変わらずくだらない話題の合の手を入れつつ「早く顔を合わせて話せる日が来るとイイね~」と願った。

そこで、盛り上がった話題のひとつが…ご存じ、Netflixで配信された大人気韓流ドラマ『愛の不時着』である。

www.netflix.com

私は、映画やドラマが大好きだけれど、韓流ドラマまで手が出ない…というか出せない。なぜなら、日本の作品を追いかけるだけでもう精一杯だからだ。しかも、コミックも好きだし、本も好き。挙句にイケメン俳優からジャニーズまで…。具が多すぎる美味い豚汁を食べ過ぎていて、いくら食欲旺盛でも、キムチ鍋やビックマック、ましてやフレンチフルコースまではほとんど手が出せない状況なのである。

そんな中、このリモート女子会で友人のS女史が、

「アレ(『愛の不時着』)を観て、ヒョンビン様を好きにならない女はいないわ♪」などと、ちょっぴり挑戦的な含みのある笑みを浮かべて言うのだ。

「あなたをよーく知っている私が言うんですから間違いない!みじん子ちゃん、あなた、観たらぜったいハマるわよ♪」(ニヤリ)

「え~~~?!マジ~~~?!気になってはいるんだけど、長編なんでしょ?ハマったら画面に釘付けになって普通に生活できなくなったら大変じゃ~ん!」と私が躊躇していたら、

そこに、もう一人、東京参加組の友人M女史が、

「いやぁ、みじん子ちゃん、私もすっかりハマっちゃってさぁ…」

と言うではないですか!

それから東京組の私を除く二人の熟女たちは目をキラキラ輝かせてH.B(ヒョンビン)様愛を語りだしたわけですよ。

…ということで、年末に開催したリモート女子会にて、まだ観ていない私を含めた3人に下されたミッションは、

「次回のリモート女子会で語り合うために、年末年始の休暇中に『愛の不時着』を観よ!」

ということになったわけだ。

 

今までの年末年始であれば自分と夫の実家へ行ったりして、けっこうドタバタに過ごすのでゆっくりドラマに集中できる時間がないのだけれど、今年はこのミッションのために用意されたような状況だった。コロナ禍で帰省は取りやめたし、我が家に受験生がいるので、私はできるだけおとなしく落ち着いて過ごしていたほうがよろしい立場である。つまり、ひとり静かにモニターに集中できるのだ。

 

2020年のカウントダウンで「Happy New Year!!」が叫ばれ、今回は事前収録&中継という形になったジャニーズカウントダウン2020-2021を観ながら、「あぁ、今回から嵐はいないのね…」と感慨深くなったものの、しんみりしている間もなくNetflixのアイコンをポチッと。

かくしてミッションは遂行されたのである。

 

ツンデレからのラブラブ、おばちゃまたちの萌えコンです

大ブームになった作品なので物語のあらすじは、ここで書くほどではないだろう。

全16話、一話約90分の作品を、私は約1週間で観終えたのである。(一応、受験生がいる)環境に気を使って、主に私の小さなスマホから視聴。老眼で見えづらい。これは半分修行だ。でも、そんな困難なんて、二人の愛の障壁に比べればかわいいもの!

イイんです!私の目なんて、、、霞んだくらいが愛おしい…。

約1週間かけて、私は夢の24時間(1.5時間×16話)に誘われたのだった。

 

それにしても面白い設定である。

朝鮮統一問題というけっこうデリケートな社会問題をメロドラマのテーマに使っちゃうなんて、さすが韓流。オンライン・非対面での韓流拡散に関連した予算が約30億円以上もある国ならでは、である。

愛の障壁を38度線に設定するなんて、それだけでもワクワクするじゃないですか。

そこに登場する主人公、北朝鮮の将校リ・ジョンヒョクを演じるのはヒョンビン。南(大韓民国)の財閥令嬢で事業家のユン・セリを演じるのはソン・イェジン。絵に描く美男美女カップル。

リ・ジョンヒョクの生真面目+寡黙+ナイスバディ(高身長にバランスの取れたマッチョ)に昭和生まれのお姉さんたちはメロメロにならないはずはない。

今の世の中は、男女平等とかジェンダーレスとか言われているが、戦争を経験した親たちから生まれた昭和の女は、どうしても男性に対して、いわゆる昭和的「男らしさ」にキュン(指ハート)してしまうのである。

つまりですね、リ・ジョンヒョクが北朝鮮のエリート将校っていうところがツボなのだ。出自と社会的ポジションだけとっても、もう、まじめで堅物でチャラくないって感じでしょ?さらに誠実で、生真面目で損をするタイプなわけですよ。そこにあどけない少年っぽい表情をチラ見せしてくるんですよ!

「あぁ…。私がそばにいって支えてあげたいわ♪」と思ってしまうのは仕方ない。

もちろん、この物語でリ・ジョンヒョクが暮らす村の、我々と同世代のお姉さまたちが彼を放っておくはずはないのだけれど。

このドラマのターゲットは確実に我々世代だ。もちろん、若い方々もハマっている方がいるようだが、お姉さまたちの高鳴る胸の鼓動は人生を重ねた分だけアップテンポになること間違いなしだ。

 

どんな理由でさえ、パラグライダーで突風に巻き込まれて不時着したとしても、ホントに北に行っちゃったら生きて母国に戻ることはできないはず。・・・なのに~ そこがドラマだし、何度も何度も帰国を試みては失敗し、失敗を重ねるたび二人の愛は深まっていくその様子に胸が熱くなるのである。

 

ジブン、単純ですから。

作品はラブコメとして面白いんですよ。『許されぬ恋』『初雪』『ピアノ』『恋敵の登場』『家族のゴタゴタ』等々…韓流ドラマのフルコース。なかったのは『実はきょうだい』っていうところぐらいで、どこもありがちな設定といえば設定なんだけど、面白く、そしていちいち丁寧に描かれているのだ。約90分×16話という長編小説だが、その中の大半は、リ・ジョンヒョクとユン・セリのキュンキュン恋模様。だが飽きさせない。濃いラノベ感がある。

単純に好きだ。こういう味付けが。

 

人生の後半に差しかかり、恋だのなんだのって言ったってさ、、、っていう年齢ですよ、自分は。「真面目な顔をして“こんなにも こんなにも 君のこと 好きになってたんだって~”なんて歌って笑われない同世代の人間は福山くんぐらいしかいないっしょ!」って言ってますよ。それでもね、心の片隅に、いや、心の奥の奥の隅っこに『純愛』にあこがれる乙女心は、いくつになって秘めているものなのよ♪

人生を重ねた分だけ妄想力は育まれている。だから、画面越しにウットリしながら夢見てしまうのだ。

私が、ユン・セリだったら…って。。。

 

ということで、2021年の冒頭は『愛の不時着』で染まりました。

ヒョンビン様の上腕二頭筋と細身だがガッチリした腰まわりと、クールなのにちょっと拗ねたかわゆい顔が、世の中の大人女子たちの妄想力を刺激したのだ。

私にとって韓流ドラマは、18年前に0歳児育児で昼夜逆転生活で悶々としている中で、「これ、観なさい!」と、これまたS女史がDVDを送ってくれてドはまりした『冬ソナ』以来である。

現実逃避したくなった時、18年前はヨン様が、そして今はヒョンビン様が私に微笑みかけてくれる。

目を閉じればウットリ♪してしまうが、、、

そのうち、この妄想力が「症状」だと判断されて介護認定されないように、そろそろ現実に戻ろう。

目を閉じなければ現れてくれない彼らだけを追いかけず、つい目を閉じたくなるがしっかり見開いて目の前にいるオッサンと、娘に「北朝鮮闇市場でしたたかに生きている海産物売りのおばさん役で出られそう」と言われている自分の姿をマジマジと見て、ダラリと生きている自分に喝!を入れよう。

これからは妄想力より体力が大事になってくる歳だもんね…。