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【ドラマ・映画】干物女でも可愛い綾瀬はるか『ホタルノヒカリ』

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恋愛?めんどくさ〜〜〜い!

干物女とは?

原作漫画の作者・ひうらさとるさんが作った言葉だそうだ。
面倒臭がりで家でゴロゴロしているのが至福の時間。究極の「面倒なこと」である恋愛からも遠ざかっている10代後半から30代の女性を指す。休日を有意義に過ごすなんてことには全く興味がないので、キラキラ女子の真逆って感じかな?

そんな干物女・雨宮蛍を綾瀬はるかが演じた『ホタルノヒカリ(2007年7月〜)』。
どんなにボロボロのジャージを着ていても、縁側でだらしなくビールを飲んでいてもそもそも綾瀬はるかちゃんだからね〜、超キュート!
同じことをしていてもみんなが綾瀬はるかじゃないから、ただただだらしないだけ、という可能性もあるけれど、当時、私生活を地味〜〜に暮らしていた女子たちに夢と希望を与えたのではないだろうか?

2010年7月には『ホタルノヒカリ2』、2012年には映画化された。

職場では仕事もキチンとこなし、誠実で頑張り屋の雨宮蛍。上司の高野部長(藤木直人)も彼女の仕事ぶりを高く評価していた。

家に帰るとヨレヨレのジャージ姿で縁側でビールを飲み、散らかった部屋の中をゴロゴロして1日の緊張感から解放される蛍。っと、そこへ高野部長が現れる。

妻と別居中の高野は、ここが実家で戻ってきたのだと言う。

蛍は居酒屋で意気投合したおじさんから留守宅を借りる約束をして住んでいたのだが、そのおじさんは高野部長の父親だったのだ。自分の家なのだから出ていけという部長に、大好きな祖母の家に雰囲気が似ているこの家を気に入っていた蛍も譲らず、仕方なく二人は秘密の同居生活を始める。

綺麗好きで几帳面な高野は、職場での様子とまるで違うだらしない蛍に戸惑い、衝突しつつも、いつの間にかお互いが気になる存在になっていき、、、。

という物語。

常に文句を言い、厳しく接しつつも、兄か父親のように蛍の面倒を見てしまう高野と、家では全く気を使わなくていい高野に心を開き、度々「ぶちょぉ〜〜〜〜〜〜!」っと泣きつく蛍のやりとりが可笑しくて可愛らしくて、ほっこりする。

蛍の干物っぷりは、外で精一杯頑張るためにどうしても必要なことなのだ。

綾瀬はるかちゃんだから」というだけでなく、蛍の職場での頑張りが本物だからこそ、家での干物っぷりにも可愛げがあり、放って置けなくなるんだと思う。職場でも「面倒くさい〜」が口癖のただの困ったちゃんではダメなのだ。

 

 当時、私はすでにフリーランスになっていて、通勤という苦行からも職場の人間関係という緊張感からも(特に雰囲気が悪くなくても気を使うでしょ?)解放されて、日常的に家に居られる幸福を味わっていた。じっとしていられない、という性格の人もいるだろうけど、私は断然、家派だ。何しろオタクなのだ。家にいて「つまらない」ということは、まずない。

悠々自適なフリーランスではないので、働かざる者食うべからず、の自転車操業ではあるのだけれど、1日の中で往復の通勤時間や同僚や上司とのコミュニケーションなどのために費やされる時間ってかなりの分量だ。それがごっそりなくなり、作業途中で話しかけてくる人もいないので作業効率はかなり高まる。打ち合わせなど仕事での外出は月に2、3回あれば多い方。友達も少ないのでプライベートな外出も月2、3回もあれば多い方だ。

体がこのゆったりした生活に慣れてくると、それまでがどれだけ疲れていたのかを実感した。

在職中は自分が疲れていることに気付いていなかった。毎日のように終電もしくは徹夜仕事をして休日出勤もするという、昨今の「働き方改革」とは程遠い生活。残業手当も休日出勤手当もない。休める休日は、事前に予定が入っていればそれに合わせて起きられたけど、予定がなければコンコンと寝続け、気付いたら夕方になっていて1日を無駄に過ごす、ということもしばしば。もちろん部屋の掃除は疎かになるし、食生活もデタラメ。ずっと一人暮らしだったので、とにかく自分さえ気にならなければ家の中はどうでもいいわけで。いくつかの報われぬ経験から恋愛にも嫌気がさしており、当時を思い出すとなかなかの干物っぷりだったと思う。

そんな生活の中、どんなに遅い時間でも、何時間寝ていなくても、寝る前には必ず録画したドラマを2本以上見なければ眠れなかった。逆にドラマさえ見れば仕事の疲れは吹き飛んでいた。私にとっての「ドラマ」は、蛍の「縁側でビール」と同じなのだ!

 

きっと、誰にとっても蛍の「縁側でビール」に匹敵する何かが必要なんだろうな〜。

ドラマの中の蛍はとにかく愛らしく、懸命に生きているからこその干物女なのだ。難しいことは考えずに楽しく見られるんだけど、ケラケラ笑ってほっこりしているうちに、すごく前向きな気持ちにさせてくれる大好きなドラマです!!

 

ちなみに。

フリーランスの生活にもすっかり馴染み、体調管理にも気を使うようになってストレスも軽減(ほとんどない?)している今、私にとっての癒しの「ドラマ」が不要になったかと言えば、否。

自分に甘く、ともすれば、特にストレスがなくても干物化しそうな私が、誰にも管理されない一人暮らしの中で規則正しく生活できているのは「地上波ドラマ」のおかげだ。残業続きの日々では録画視聴しか出来なかったのだが、ほぼ毎日家にいる今はリアルタイム視聴が可能だ!もちろん、もしも、、、のために、毎日欠かさず録画もしているのだけれど、リアルタイムで見られるのに我慢するなんて、それこそ苦行だ!夜のドラマタイムまでに全ての用事を済ませておきたいじゃない?

必然的に朝からキチンとパソコンの前に座ることに。
さらに、毎日のドラマスケジュールに合わせて過ごしているので、曜日感覚がなくなる、ということもない。

これは「好きな時に好きな番組を見られます」的な配信番組では得られないメリットだ!まあ、録画もしてるから地上波だって好きな時に見られるんだけど(苦笑

とにかく。私の干物化防止に欠かせない地上波ドラマ。これからも全力応援するので制作に関わる皆様、よろしくおねがいします〜〜〜〜!!!