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【映画・ドラマ】恋する世界は変わらない?!-おっさんずラブ-

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人気ドラマのシリーズ化、吉と出るか?!

 土曜の夜中に放映されるドラマが社会現象化にもなった『おっさんずラブ』。2019年の夏には映画化もされ、秋からはseason2に入るという。
 大いに期待したいところだけれど、season1を観たときのような衝撃的な面白さはすでに十分味わい尽くしたのでseason2からは橋田壽賀子ドラマのような連続モノの安定感の中にあるドタバタ劇を楽しませてもらうとしよう。

 Season2では、はるたんが転職して物語の舞台が“空”に変わるということだけれど、私としてははるたんと牧くんのラブラブっぷりが可愛くてキュンキュンしたので牧くんがどこかでもチラリと登場して欲しい。でも、どうやら、Season1の人物相関は映画化で終結して、seaons2には引きずらないみたいだ。林遣都くんの愛らしいキャラクターとツンデレっぽさが、お人よしでおバカっぽいはるたんにピッタリだったのになぁ…。

  『おっさんずラブ』が面白かったのは、ごく普通のサラリーマンたちの日常にLOVEを持ち込んだことだ。会社があって、上司と部下がいて…その中に学園ドラマ並みの純粋で可愛いど真ん中の恋愛模様を絡めたことだ。

 私はこの歳(どの歳か?!言わずもがな)になっても少女コミックをキュンキュンして読むし、どちらかといえば「好きなジャンル」である。つまり、どんなに歳をとっても心はアオハルなのだ。ベタな恋心にトキメクし、蒼い感じのまだ育っていない感じの不器用で真っ直ぐな恋愛モノにうっとりするのだ。人間は欲張りな生き物で「逆玉手箱」を欲しがる。眉毛まで白髪が出始めた歳になると『冷静と情熱のあいだ』ならぬ『諦めと希望のあいだ』を行ったり来たりしはじめ、やがてその振り子がどんどん諦めへ大きく傾くのだけれど・・・。
 哀愁にも似た寂しさを抱えた年齢になり、どうあがいても手に入れることができない若さや蒼さや純粋さをあの黒澤部長(吉田鋼太郎さん)が臆することなく我々の代わりに体現してくれたのだ。33歳設定にしては少年を超えて子ども過ぎるはるたんと恋に落ちようなんていう大それたことに挑むのはダイハードのブルース・ウィルスよりも強靭な精神の持ち主である。アッパレ!

 そんなトキメキを胸にしまって、『劇場版 おっさんずラブ-Love&Dead』を観たので少し期待外れだったのが正直な気持ちである。希望としてははるたんと牧くんのこじらせ恋愛模様を描いてもらいたかった。映画化だから予算も大きくなるだろうし、スケールも大きくしなくちゃならないのはわかるんだけど、劇場版『おっさんず~』のダイハードプレイ(大爆発からの不死身)には、今風に言わせてもらえば、少しばかり「引いて」しまった。
 例えば、『別フレ』(別冊フレンド)を手に取って開いたら『少年マガジン』だった、、、みたいな展開だったのだ。キュンキュンして、時々クスッと笑いたいんだけど、抗争モノが入っちゃうとキュンキュンが冷めちゃうのだ。せっかくのエロ男爵沢村一樹さんを投入したのだから、ここはとことんお色気もので攻めて欲しかったなぁと思うのは自分だけだろうか?


 ということで、season2の(恋+空=安定のトキメキ高)の方程式を存分に楽しませてもらいたいと願う!

 

★みじん子レーダー【映画】劇場版おっさんずラブ

●ドラマティック度:★★★☆☆

●鑑賞後の心地良さ:★★★☆☆

●ドラマの重量感:★★☆☆☆

★はるたんと牧くんのからみがもっと見たかった115分