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【アニメ】人間を数値化するシステムにより監視された理想社会は本当に幸福なのか?『PSYCHO-PASS サイコパス』

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シビュラシステムって何さ!?

前出記事でみじん子さんが紹介してくれた2作品は私も大好き!

加えてもう一つ、今期深夜にやってるお気に入りドラマがある。
漫画原作→アニメ化→ドラマ化されている『映像研には手を出すな!』。
映画化もされて間もなく公開予定だったんだけど、コロナ禍により延期になった。

現在放送中なので、内容は公式サイトでご確認ください!

www.mbs.jp

と〜ってもざっくり言うと、超人見知りで小心者のアニオタが数少ない友達とアニメを作る、、、のか!?というストーリー。
私は原作もアニメも見ていないのでドラマだけの話になるけど、主人公の浅草みどりはアニメの中でも「設定が命」。キャラを描きたいわけではなく(描けない)、SFっぽい攻撃型の乗り物など、構造から細かく設定して怒涛の如くイメージ世界の中で描き出していく。自覚しているかどうか分からないけど、ものすご〜い物理の天才だと思う!
その描かれ方がドラマでは実写とアニメの融合みたいな感じになっててカッコいい!

創造した乗り物が実際に彼女のイメージ通りに動くのかは分からないけど、私は物理が(理数系は全滅だ)大の苦手なので「この構造ならこう動くはず」とイメージできるってだけで尊敬してしまう!私はと言えば、せいぜい、ボールを投げた時の軌道を想像するのが精一杯だ(汗!

 

で、タイトルの『PSYCHO-PASS サイコパス』ですが。

サイコパスに限らずなんだけど、特にSFアニメーターの方達が描き出す数々の創造物の動きって、実際には世の中に無い物なのにホントにかっこよく自然に描かれているでしょ〜!?

すごいなぁ〜〜!!!
どうやって生み出すんだろう??

サイコパスでは色々あるけど、、、ドミネーターの起動の動きとか、、、とってもかっこ良いのですよ!!!

私が描いたら、今すぐ壊れそうなドミネーターになっちゃったけど(汗!!!

ご容赦くだされ!

 

PSYCHO-PASS サイコパス』は、第一期(2012年10月〜2013年3月)放送を皮切りに、テレビアニメとしては第三期(2019年10月〜)まで続き、劇場版も2020年までに5作品かな?公開されている。

テレビアニメ版は全部見てるんだけど、劇場版はまだ1作目しか見れていない。
今、Netflixでテレビアニメ版を第一期から見直し始めたところで、やっぱり何度見ても面白い!先は長いぞ〜〜(笑!

PSYCHO-PASS サイコパス』の世界観を簡単に紹介すると、、、

舞台は2112年の日本。犯罪のない理想社会を構築するために、人間のあらゆる心理状態や性格などを計測・数値化する「シビュラシステム」が導入され、人々はシビュラの監視の元で生活している。職業の選択もシビュラによる判定が指標となる。

犯罪については「犯罪係数」という数値で計測され、罪を犯していない段階でも思想的に危険な状態のものは規定値を超える数値になり「潜在犯」として隔離されたり裁かれたりする。

「犯罪係数」は恐ろしい体験をしたり、他人の犯罪を見たりするだけでも高まってしまうため(「色相が濁る」と表現される)、常に良好な心理状態を保つことが求められている・・・。

 

この世界で起きる犯罪を抑止・排除するのは厚生省管轄の警察組織「公安局」が担っている。犯罪を理解し予測できるために犯罪係数が高く業務外での自由な行動は認められていない執行官と彼らを監視し指揮する監視官がチームで動き、犯罪係数を計測して数値に従って執行モードを自動判別できるドミネーターなどを使って、犯罪者に立ち向かう。

わざわざ執行官と監視官に分かれているのは、シビュラに選ばれた優秀な監視官であっても、凶悪犯罪と関わることで色相が濁り犯罪係数が上がってしまうことを防止するため、手を汚すのは基本的に執行官、というわけ。

第一期では新人監視官となった常守朱(つねもりあかね)が、部下となる執行官の狡噛慎也(こうがみしんや)ら4人とともに様々な犯罪に対峙していく。

とりあえず、狡噛さん、カッコいい〜〜!!

 

シビュラが監視することで、各人の適性を判定し犯罪のない幸福な理想社会を構築しているはずなのに犯罪は起こり続ける。。。
本来人間が、一人ひとりが、自分の頭や心で考えるべき事柄の多くをシビュラ判定に頼る社会はまともなものなのだろうか???

回を追うごとに朱はシビュラシステムそのものへの疑念も膨らませていくことになり、、、

果たしてシビュラシステムとは何なのか?
人間の幸せとは???

っとまあ、こんな感じ。

 

このシリーズ、オープニング&エンディングテーマ曲もそれぞれカッコいい!
Mステとかにはあんまり出ないアーティストさんばかりだけれど、「凛として時雨」は一度だけMステにも出ててたのを見た!

あと、エンディングテーマ曲を歌ったEGOISTね!

これまた説明が難しいんだけど、テレビアニメ『ギルティクラウン』に登場するヒロイン(いのり)がボーカルを務める架空のアーティストなんだって。
私が『PSYCHO-PASS サイコパス』が好きだとアニオタ姪っ子に話したら、エンディングテーマを歌っているEGOISTのライブに連れて行けとせがまれたので、連れて行った(連れて行かれた?)ことがあるんだけど、、、。

スクリーンを貼られた舞台には初音ミクみたいな映像のいのりちゃん。なんだけど、実際に歌っているのはスクリーンの後ろにいるchellyさんで、chellyさんの動きに合わせて映像のいのりちゃんが歌って踊る?っという、おばさんには理解不能な摩訶不思議ライブ(苦笑

全力で応援するファンたちは「いのりちゃ〜ん」と叫ぶものもいれば「chelly〜〜」と叫ぶものもいて、、、。

摩訶不思議だったけど貴重な体験をさせてもらったので楽しかった!

 

 

さてさて。

緊急事態宣言が延長された現代日本では、世間の関心は「犯罪係数」より「PCR検査」。
この数ヶ月、陽性者数の発表は毎日あるけど、検査数や陽性率などは自ら情報を探しに行かないと見つからず、そもそも発表されている数字が信頼できるものなのかが甚だ疑問で、もはや数字を追うのも面倒になってしまった(汗!

全てが信頼できる数値ならいいんだけどねぇ。。。

 

未知の感染症との戦いは「感情」でどうにかできるものではないので、客観的に算出された「数値」を根拠に行動指標が決まるべきだとは思うのだけれど。その「数値」を示すシステム(今の日本では政府にあたるかな?)に信頼が置けないとなると「数値」そのものにも疑念が湧いてしまう。

客観性があって、公正で公平であるという根本を信頼できなければ、そこから出てくる情報には何の意味もなくなる。

もはや今の政府をどう信頼していいか分からないけれど、、、。

 

それでも8割おじさんこと西浦教授をはじめ専門家の方々は、国や政府からの独立性を保つためにほとんどの方が無報酬でコロナ禍と戦ってくださっているそうだ。

誰も彼もが信頼できないわけではない。

政府というシステムに取り込まれずに使命感を持って戦ってくれている多くの方たちに心からの感謝をしつつ、どうかこれからも、「シビュラシステム」に魂を売らずに済む日本でありますようにと祈るばかりだ!!!