【映画】レオ様は天才子役!『ギルバート・グレイプ』
1993年のアメリカ映画。日本公開は1994年。
気の多い私、ジョニー・デップも大好きなんだけど、中でも『ギルバート・グレイプ』のジョニー・デップが一番好きかなぁと、今のところ思っている。
『旅立ちの時』の記事で原題と邦題の違いが気になり始めたので、今回も原題を調べてみた。
What’s eating Gilbert Grape
Gilbert Grapeはジョニー演じる主人公の名前。邦題は主人公の名前のみってことね。
What’s eating....?
ほらほら、また直訳NG表現じゃん!
絶対に「何食べてるの?ギルバート」じゃないでしょ(笑?
What’s eating you?
で、「何を悩んでいるの?」とか「何をイライラしているの?」「何をクヨクヨしているの?」「何かあったの?」になるらしい。
前後の会話によって、微妙にニュアンスが変わるんだね〜〜。
って一つ勉強になったところで、物語の内容は・・・。
アイオワ州の小さな町を生まれてから一度も出たことがないギルバートは、町の食料品店で働きながら、知的障害を持つ弟アーニー(レオナルド・ディカプリオ)、夫の自殺のショックで家を出なくなり一人で出歩くことも困難なほどの肥満体になってしまった母と2人の姉妹の生活を支えている。
家族の面倒を見ることに精一杯で、自分の将来や可能性を考える余裕もない。店の客で彼を慕う人妻に誘惑されたり、高いところが好きな弟が町の給水塔に登ってしまって警察に呼び出されたり、、、。穏やかな性格で何事が起きても淡々と過ごしているギルバートだが、もやもやは募っている。
そんな中、トレーラーハウスで移動しながら祖母と暮らしているベッキーと出会う。
トレーラーが故障してしまったので、しばらく町にとどまるという。
生まれた町とその町の人々しか知らないギルバートは、ベッキーと出会い、さまざまな話をする中で少しずつ心を開いていく。時にはアーニーも含めた三人で遊び、交流を深めていく中で、グレイプ家にちょっとした事件が起き、やがてギルバートの停滞していた人生に変化が訪れる、、。
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知的障害をもつ弟アーニーを演じた若き日のレオ様。
のちに『タイタニック』で一躍世界的大スターになるのだけれど、この作品の中では、見事なほどに知的障害児を演じている。まだ「レオ様」などと呼ばれていない時代なので、私は本当に軽度の知的障害者に演技指導をしているのかな?っと思ったくらい、リアルに表現されていた。アカデミー賞にノミネートされたのも頷ける。
映画の中で18歳の誕生日を迎える役で、撮影時の実年齢もそのくらいだと思うので、子役と言っていいか分からないけど、家族のサポートが必要な幼児のような振る舞いがとっても自然で、可愛らしいのだ。
ちなみにジョニーのほうも、このギルバート青年に真実味を持たせるために、わざわざ「すきっ歯」に矯正して撮影に望んだらしい。むかーし、雑誌か何かで読んだエピソードなので私の記憶に間違いがなければ、の話だけど(苦笑
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弟が無事に18歳の誕生日を迎えて大団円かと思いきや、母が急死、太り過ぎのため葬儀屋も普通に家から運び出すことができず、重機を使う話などをされてショックを受けた子供たちは、愛情を込めて大胆な解決策を選び、それぞれの道を歩む決意をする。
アメリカの法律上、あの解決方法に問題ないのかはよく分からないけれど・・・。
なにしろ、原題は
What’s eating Gilbert Grape
である。
ギルバートが何にイラつき、何を悩んでいたのかは映画を見てそれぞれに感じていただきたい!
見終わった後、とても爽やかで優しい気持ちになれる、大好きな映画のひとつです〜〜〜♪