【ドラマ】スキャンダル連発!『ザ・クラウン(Netflix)』
日本の皇室が毎日のようにマスコミに取り上げられ、何やらゴタゴタしていた数ヶ月前。
「今見たら、絶対に面白いよ!」っと友達が勧めてくれた『ザ・クラウン』。
その時見たNetflixのサムネイルは「お〜、どう見てもダイアナ妃!」ってやつだったので、てっきりダイアナ妃の誕生から離婚を経て悲しい事故までの物語なのかな?と思って見始めた。
とは言え、私の「地上波テレビドラマ優先&応援生活」は続いており、チラッと見たらシーズン4まであるじゃない!?これはちょっと完走は難しいかも、、、と思っていた。
結果、やっぱり数ヶ月かかってしまったけれど。
見応え十分、すっごく面白かったぁ〜〜〜〜!
まず、ダイアナさんはなかなか出てきません。
現・エリザベス女王の即位前くらいからスタート。
私がテレビなどで見ているエリザベス女王は、けっこう昔から「おばあちゃん」だったので、こんなに若くして女王になったのね!???っとまず驚く!即位時、25歳だって(驚!
ドラマを見る前に知識として知っていたイギリス王室は、やっぱりダイアナ妃が誕生してからの報道によるものがほとんどだった私。
・なんて素敵な結婚式!
・なんて美しいお姫様!
・なんて可愛らしい王子たち!
・幸せそうなご一家!
と、日本のテレビに取り上げられる「美しいところ」ばかりを信じていたのだが、
・えっ?不倫?
・えっ?離婚?
・えっ?えっ?えっ?
と、いつの間にかスキャンダラスな話題に切り替わり、最終的には真実が分からないままの交通事故死という悲劇のプリンセスとなってしまって。。。
こんな悲しいことはイギリス王室始まって以来なのだろうなぁ、、、なんて思っていたら、友達から「イギリス王室は昔からドロドロしてるんだよ」と教えられて驚いたことがある。
なるほどなるほど。
エリザベス女王が即位することになったのは父であるジョージ6世が崩御したためなんだけど、そもそも通常通りなら父が国王になるはずではなかったのだ。
父の兄(エリザベスの叔父)、エドワード8世が国王に即位したものの、イングランド国教会が厳しく禁じている離婚歴のある女性を愛し、彼女との結婚を望んで退位してしまったため、エリザベスの父が急遽即位することになったらしい。
これ以前のことはドラマには出てこないから分からないけれど、現在私でも知っているイギリス王室にも、不倫を成就させて結婚してしまった皇太子がいるじゃない?
この時点で何世代にも渡ってスキャンダラスな一家であることが明白になった。
父が即位しなければエリザベスが女王になる可能性も低かったはずで、、、。
物語が進むにつれ、あっちにもこっちにもスキャンダラスな人生を選ぶ人物が続出する王家の人々。イギリス人の特徴なのか、「王家」という特殊な環境故なのか、「なぜ、ダメだと分かる方にばかり突き進むのか?」「なぜ、自分で選択した人生なのに特権だけは手放さないと主張できるのか?」などなど、一般庶民である私には理解不能な言動も多い。
そして、みんな諦めが悪い(苦笑
王家の人間模様に政治家たちの思惑なども加わり、世界史が苦手な私でも「あ、そんなことあったかも!?」とか「教科書で習ったかも?」っとイメージできる描写もあって。
もちろんフィクション部分もあるんだろうとは思うんだけど、英国版大河ドラマを見ている気分。しかも、特に後半の登場人物のほとんどは現存していて、今も歴史を作り続けている。彼らを演じるキャストたちは容姿もそこそこ似ていて、仕草や話し方なども「あ〜、そんな感じ!そんな感じ!」っていうくらいに、違和感がない程度に本人に寄せているので、ドキュメンタリーを見ているようでもある。
シーズン1・2はエリザベス女王誕生から始まり、フィリップ殿下との結婚生活、子育て、エリザベスの妹・マーガレット王女の恋愛や姉妹の確執などなどが描かれている。
テレビで初めて見た時からリアル・エリザベス女王は怖そうなおばあちゃんだったと記憶しているので、若かりし頃にこんなに苦労しながら、自分に与えられた運命と責務を全うしようと頑張った人なんだなぁ。
シーズン3・4は、それぞれの年齢がぐ〜んと上がり配役が総入れ替えになるため、しばらくはその違和感と戦うことになったが、時代としては私が生まれるちょっと前から1990年代くらいまでになるので、リアルに記憶がある出来事の裏にそんなことが!?っと言った驚きも楽しめた。
ダイアナ妃が登場するのはシーズン4なんだけど、、、カミラさんはシーズン3ですでにガッツリ登場している。・・・本当に、ダイアナに出会う前からの関係性だったんだねぇ。。。
このドラマでは、ダイアナ妃だけを特別に持ち上げるような描き方はしていないので、結婚生活が破綻した原因はチャールズのせいだけではないんだろうけど。。。
何はともあれ、チャールズは大嫌いになってしまった(苦笑
エリザベス女王も、チャールズに後を任せるのは難しいって思って、必死で長生きしてるのかしらねぇ???
ただ、チャールズがそういう人物になってしまったのは、母である前に女王であった母親と、その夫で卑屈に過ごしていた父親から十分な愛情を得られずに育ったという背景も影響しているのかもしれないけれど、、、。
王家に生まれてしまったり結婚で王家の一員になった人々は、それぞれの立場によって、庶民には理解し難い重圧や苦悩や不満や不自由や悩みがあるんだろうけどさぁ、、、それぞれが互いの立場を慮って愛情を持って支え合うってことは出来ないものかしらねぇ、、、。
今のところ、ドラマはチャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚が破綻しそうなところまで(最初から破綻していた感じだけど)で、どうやら今年中にシーズン5が配信されるらしい。またキャストが変わるみたいだ(汗!
ダイアナ妃が悲しい最後を迎えるのは分かっているので、明るい展開になるのは難しいかもしれないけれど、少なくともウィリアム王子のところは平和そうじゃない?
ヘンリー王子のほうはちょっとゴタついてはいるけれど夫婦仲が悪いわけじゃなさそうだし(苦笑
最終的にどのあたりの出来事までが描かれる予定なのか分からないけれど。
次のシーズンも楽しみに待ちたいと思う!