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【お笑い】M-1グランプリ アナザーストーリーで再び涙する

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最高のバカをありがと~~~っ!

やっぱりちょっと言わせてほしい

前記事で錦鯉優勝の話を出したら、やっぱりどうしても語りたくなったので急遽、筆を執らせていただく。

2021年のM-1グランプリは、ホントに、ホントに、面白かった。

www.m-1gp.com

実はウチの娘(19歳:浪人中)はかなりのお笑いオタクで、彼女にとって1年で最もビッグなイベントがM-1グランプリである。毎年、M-1の話題が出始める頃になると、決勝進出組の予想を始め、いざ、頂上決戦の放映となると緊張してガクガク震えながらテレビの前に貼り付くのが恒例だ。だから、大晦日紅白歌合戦よりも、M-1グランプリのほうが我が家にとって最も注目のイベントであり、早々に食事の準備、お茶お菓子の準備を万端にしてこのこの日を迎えるのが定番となっている。

 

2021年も例年通り、決勝進出チーム予想から我々のM-1グランプリはスタートした。今年、娘にとっては(コロナ禍の環境+受験生という身分)という苦境の中であったが、そんなことは物ともせず、受験勉強のストレス解消という大義名分を用い、ネット配信サービスを駆使してありとあらゆるお笑いネタを収集し『今年の頂上予想』に励んだのであった。

決勝進出10組(敗者復活含む)の予想は困難を極める

1回戦、2回戦、3回戦、、、準々決勝、、、準決勝、、、と日が進むにつれ、当初決勝進出予想をしていた組があれよあれよと敗退。結果、決勝戦は決勝未経験が4組も入るという驚き。(我々の予想では未経験組は2組ぐらいだろうと思っていた)

決勝進出組と敗者復活戦進出組が出そろったところで、優勝者の予想を仕切りなおした。

M-1グランプリ2021 優勝予想組は、

娘・・・インディアンズ

私・・・錦鯉

とBETした。

 

M-1グランプリ、我が家はオリンピックの観戦以上に盛り上がった

M-1グランプリ2021の内容については、もうすでに世の中にたくさん出回っているのでここで書くこともあるまい。とにもかくにも、私と娘の感想は、「これまでで一番面白くて感動したM-1だった」ということが共通点だ。

決勝進出組は、いやぁ、ホントにどこも甲乙つけがたい。どの組も面白かった!

M-1で時々感じがちな「え?」という引き潮のような不思議な空気(これは絶叫芸の最中やその後に出場する組に起きやすい)が漂うことなく、会場と我が家のテレビ前の盛り上がりは、笑いの渦が次々と巻き起こる風だった。

結果、錦鯉優勝!の発表時、私はまさのりさんに負けないくらい号泣した。

又吉氏『火花』に重ねてしまったのかもしれない

その後、M-1に挑む数々の芸人たちの姿をドキュメンタリー風に描いたアナザーストーリーが放送されたのであるが、これがまた感動で…。

www.asahi.co.jp

観客を存分に楽しませるお笑いの裏に、芸人たちの人生が必ずあるわけで、実はそこには面白いこと、楽しいことばかりではなく、切なさとか哀しさも共存している。

アナザーストーリーはそこまで奥深く描かれていたわけではないが、やはり頂点を極めようとする芸人たちは、どの組もマジで「漫才馬鹿」なのだ。馬鹿を必死に追求している。

クズっぷりやダメっぷりも含めて彼らの感性の一部であり芸の肥やしであることは否めない。ここ数年の「世に出る人はお行儀よくおりこうさんであるべき風潮」は、実は、人間というけっして完ぺきではない生き物の営みを、社会性という一偏に矯正しようとしているのではないかと思えてならない。

クズだったり、バカだったり、どうしようもない部分もひっくるめてその人の個性と味わいが表に出るからこそ、私たち視聴者は彼らの個性と才能を楽しませてもらっている。そこを、一定の範囲に収めようとすることは、馬鹿っぷりを追求する芸人たちにとってはとても酷なのではなかろうか…。

 

もう、桂春団治はこの世には生まれない…。

 

馬鹿は突き抜ければ天才だ。過去の天才と言われいる人たちを見ればわかるだろう。破天荒だったりゲスだったり、どうしようもなくクズだったり…。突き抜ける…ということは、そういうことなのではないだろうか。M-1グランプリの審査員席に座る松ちゃんが年ごとに周りに気を使って発言しているような感じを受けるのは悲しい。松ちゃんの感性は突き抜けているのに、どこかでちょっとその感性の放出を遠慮しているのではないかと思うと辛い。

私のように凡人として生きていくほかない人間にほどほどの品行方正は任せていただき、突き抜けた天才たちの生き方はもうすこし自由にしていてもいいのではないか。天才たちの才能を享受しているのならある程度の脱線も見逃したっていいのではないか。

そんな、、、今の風潮にめっちゃ反することと理解しながら書いている。ご容赦ください。

 

・・・ということで、2022年が良い年になりますように!!