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★TOMO&みじん子のエンタメ談義 vol.4★ヒロインの人生を考える -NHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』最終回を迎えて

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ろくろを見ると、つい思い出しちゃう!〜ゴースト〜

 

  • 登場人物:TOMO=Ⓣ  みじん子=㋯

 

㋯:TOMOさ~ん♪ついに『スカーレット』終わっちゃたねぇ。ラスト1か月は武志(伊藤健太郎)の病気が心配でなんだか浮かない一日の始まりが続いちゃったわ(-_-;) こんなご時勢もあって(病気)とか(闘病)とかいうキーワードに弱気になっちゃうのよね。今日(3月28日)は東京自体が活動自粛みたいになっちゃってるし、邪気払いをかねておしゃべりして発散しましょ!

 

Ⓣ:みじんこちゃーん♪おしゃべりモードは自粛しなくていいわっ(笑)!たっぷりエンタメ愛を語りましょ♪…今週は武志がどうなるのかホントに心配で、悲しい終わり方になってもダメージを受けないように覚悟して観続けたけど、穏やかな終着点でちょっとホッとしたわ〜〜〜。これまでの朝ドラとは違ってだいぶ静かな終わり方だったねぇ。

㋯:そうよね~。ま、こんな朝ドラもあっていいのかな。どうしても放送局や放映時間が影響して朝ドラの定石みたいなものが出来上がっている感じがしてたから、今回のような(暗く静かな朝ドラ)は新提案みたいな感じで新鮮かもしれない。気分は盛り上がらないけど。

 

Ⓣ:最終週に信楽太郎に出てもらえると、もうちょっと気分が上がったかもね!(笑)
私は華丸さんの朝ドラ受けまでがパッケージなので、華丸さんが休みの日が多かったのも残念だったけど、みんなの陶芸展に過去の登場人物が集まるなら信楽太郎にも歌って欲しかった〜!

次の朝ドラは久しぶりの男性が主人公だしタイトルも『エール』だから、だいぶ気分が上がりそうな作品!ということを期待しちゃう。楽しみだわ!…それにしても『スカーレット』の喜美子(戸田恵梨香)はホントに苦労人だったねぇ。

 

㋯:この歳まで生きてると、生い立ちって人生においてすっごく重要なんだなーって思うなぁ。喜美子は川原家の長女でしっかり者。父親の川原常治(北村一樹)がああいう人で、母親のマツ(富田靖子)は糟糠の妻の典型って感じで、それぞれ悪い人ではなかったけど、家族全員が喜美子におんぶにだっこ。八郎(松下洸平)との結婚は婿入りだったし、結局、川原家を支えたのは喜美子になっちゃったもんね。

 

Ⓣ:そうねぇ…。ドラマのモデルになった神山清子さんのことを考えずにドラマのストーリーだけを追っていくと、いろいろ考えるところはあるわよね。喜美子は離婚した八郎さんと新しいカタチで関わりを復活したけれど、結局、人生のパートナーにはならなかった。これって、八郎さんが婿養子に入らず、喜美子が十代田喜美子になっていたら、人生が違っていた気もするなぁ。なんてったって、二人の出会いの共通項が陶芸で、はじめは師匠が八郎、弟子が喜美子だったからねぇ。同じ芸術の世界にいて、年月とともに弟子の立場だった喜美子の方が才能を発揮していったら…そりゃ、たいていの男は居づらくなるだろうね〜。

 

㋯:確かに!そうねぇ。川原家に婿入りしようと思えたのも、陶芸の世界では自分が師匠、つまり「上」であることが大きかった気がするねぇ。この記事を読む人の中に男性もいることも覚悟してあえて言わせてもらっちゃうけどさ、男性ってプライドで生きる生き物でしょ。どこか(上)の部分が無いと耐えられなくなるんだと思うのよね。

 

Ⓣ:しかも喜美子の性格が根性のある芯の強い女性…それが、穴窯への挑戦でよく表されていたよね。決めたらテコでも動かない。そういう強さと中学卒業後に大阪で大久保さんに鍛えられた根性。しかも、草間流柔道も仕込まれている…。これじゃあ大半の男は太刀打ちできない(笑

 

㋯:『スカーレット』を観ていて、「あぁ、喜美子みたいな生い立ち、性格の女性は、こういう人生を選んじゃうよなぁ…」といろんな場面でザワついたわ。キャラクター設定ってホントによくできているというか、逆に人生を描く長編ドラマを観ると実に学ぶところが多い。

 

Ⓣ:前シーズンの『なつぞら』主人公のなつも戦災孤児という辛い境遇だったけど、家族と離れるまでは温かい両親と仲の良い兄弟といっしょに幸せに暮らしていたということが、なつの生き方に表れていると思うよね。運よく北海道の柴田家の人たちも、いろんな意味で健全な家族だったでしょ。だから、なつは自分の生きたい人生を貫くことができたというか…。旦那さんの坂場くん(中川大志)はなつとオタク気質が同じという共通点があって不器用だけど家族を大切にする人だったし。これ、もしなつが喜美子だったら、十勝を離れず恩ある柴田牧場を手伝って、天陽(吉沢亮)くんと結婚して…ってことになったと思うわ。

 

㋯:そうねぇ。女性にとって結婚ってやっぱり人生の大きな決断になるわけで、それはご縁ものだから分からないけれど、結婚相手、つまり夫のキャラクターを観察すると、主人公の人生を奥深く味わえるというか…。生まれ順とか、親子・家族関係がその後の人生に大きく関係するみたいなことがドラマからも見えてくるよね。

 

Ⓣ:そう考えて歴代の朝ドラヒロインの人生を改めて観察するように観るのも面白そう!主人公の生き方の中には必ず「家族」が描かれていて、しっかり者で家族を支えるタイプの人間がいたり、逆にいつも家族に心配をかけるどうしようもないタイプの人がいたり...いろんな人がそれぞれの立場で絡み合いながら生きていく…っていうのは、どこの家族にもあることよね。で、そういういろんなキャラがパズルのように納まってどうにかやっていくんだろうな。

 

㋯:そういうことに気付くのはこの歳になったからこそ。若い頃は自分にベストな選択だと自信満々だったことも、実はこういう自分のルーツが大きく影響して「選択させられていた」ことに気付けなかったもんなぁ。…まぁ、それでもそれしかできなかった、、、んだけどね(笑)。ドラマの場合、すっごくイイ人が短命だったりしてさ。

 

Ⓣ:とりあえず近年の朝ドラの中では、『あさが来た』の新次郎(玉木宏)さんが、すっごくステキな夫だったよね〜〜〜。あさが今の時代でいうところのキャリアウーマンで、そんな彼女の実力や商才を尊敬していて、自分は一歩引いてサポートする。彼は自分の分(ぶ)をよく分かっていて、自分に才能がないことにあえて挑まず、自分の好きなことを楽しむという道楽者っぽく映ってるけど、実は渉外(営業的なぶぶん)には長けていたし、娘の千代(小芝風花)ちゃんの面倒もよく見たし、あさの心を癒す存在として大きかったと思うわ~。ホントに能ある鷹は爪を隠すのよ!!!

 

㋯:そんなイイ男がイケメン!いいわぁ。・・・てか、つまり私たちって「一歩ついてこい!」というより「後について来て!」っていう夫が欲しいのかしら(笑)・・・ん~。私は「それぞれ、それぞれの世界を持って楽しんで生きていきましょう!」だな。でも、それができるのは家族が元気だからよねぇ。

 

Ⓣ:そうだね〜〜。いま、こんな世の中だから「健康な生活」がどれだけ尊いことか…。歳をとればとるほど健康に努力が要るようになるってことを実感しているからこそ、自分にできることを考えながら元気でこの状況を乗り切るしかないわよね!!!!