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【映画】ヲタクに恋は難しい:…けど、ヲタクはそんなに気にしていない

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なんだかんだでヲタクは幸せですよ、

 

ヲタクの幸せにホッと…

 ヲタクの定義というものが[アニメ][ゲーム][コミック]に限定されるのであれば自分は該当しないと思っているけど、好きな世界に没頭&満足し周囲からの目(評価など)は全く気にしない、いや、全く気にならない、という気質を私は十分に持ち合わせていると自覚している…よってヲタクの類に若干足を突っ込んでいるとは思う。

 …このブログを書いていること自体「誰の?何の?ためにこんなにせっせと書いているんだ?!」と問われてしまったら「自分が好きでやってるだけ」としか返答できない。

 誰のため?とか、何のため?などは全く頭によぎらず、ただ単に「自分のため」に楽しむことが幸せなのだ。自分以外のため~となると、せいぜい自分の「押し」のため…。・・・というのが、ヲタク気質の片鱗ではないだろうか?

 結果、ヲタクは独りでも十分に楽しめて、幸せに生きられる生き物である。

 のだけれど、そりゃ、、、人はけっして独りでは生きていけない。そんな歓びを共有できる人がいたら恐悦至極に存じます!

 ・・・ということで『ヲタクに恋は難しい』は、そんなヲタクカップルの恋愛事情を描いた作品。

 

wotakoi-movie.com

 独りでも十分に幸せだけどね…

 『ヲタクに恋は難しい』はコミック原作の映画。福田雄一監督作品ということでテレビでもいっぱい宣伝されているが私は福田監督作品だから観たいと思ったわけじゃあない。…ヲタクワールドを存分に楽しみたいと思っただけ。

 とはいえ、福田作品といえば、『斉木楠雄のΨ難』とか『今日俺』とか、TOMOさんがここで紹介してくれたので観た『勇者ヨシヒコ』シリーズとか…、面白いのは間違いない。

entame-i-ga-tomaranai.hatenablog.com

 

 コミックから飛び出してきたような美しい山崎賢人くんがゲーヲタの二藤宏嵩くん、隠れ腐女子の桃瀬成海をヲタキャラ演技が上手い高畑充希ちゃんが演じている。

 現在、絶賛上映中なのでネタについては書かないことにする。ぜひ、劇場に足を運んでください。

 

 自分の場合だけなのか?は分からないけれど、ヲタク気質を持っていると基本的に独りで十分幸せを味わえる。なんといっても好きな世界に没頭できるので、逆に「独りにしてくれ~!」という気分になることが多い。誰かに自分の思いを共感して欲しいという気持ちは微塵もなく、ただただ楽しんでいる自分を放っておいてくれ!放置してくれ!ということのほうが多い。…が、そうなると世の中からどんどんドロップアウトしてしまう恐れがあるので、私はオンとオフをうまく切り替えようとしている…つもりだ。

 映画『ヲタクに恋は難しい』に登場する二人も、基本的には独りでも十分満足した日常を送ることができるとは思うんだけど、そりゃね、年ごろだしね…、好きな人と一緒にいたいという欲求がMAXな年ごろだしね…、恋愛だってするでしょう。(が、真のオタクはその欲求すら自分の趣味嗜好に費やしがち…だった人を何人か知っている)

 そうなると、基本的にヲタクマインドを持つ人が、いわゆる普通の人と付き合うのはけっこう大変なのだ、お互いに。ヲタク人としては普通に合わせようと必死になるし、普通の人はヲタク人にドン引きしながら心のどこかで「しゃーないな」と寛大さを心がけることで相互理解の欠如に対する寂しさを自分で慰めようとする。

・・・だから無理が祟る。・・・よって、ヲタクにはヲタクがちょうどいい、という説をこの映画で表現していると思うのだ。

 

 二人は互いを想うことで、というより、どちらかというと二藤くんのほうが桃瀬ちゃんを理解しようと努めているんだけど、ヲタはヲタでも異なるジャンルに足を踏み込もうとするのはとてもしんどい作業である。その空回りがどのように展開していくのかは観てくださいね。

 

ミュージカル仕立てが…謎だった

 映画『ヲタクに恋は難しい』はかなりの場面でミュージカル調のシーンが登場する。歌と踊り…。しかも一曲がけっこう長い。今どき音楽番組でもワンコーラスだったりすることもあるのに、ここで流れた曲はフルコーラス?と思うほど、楽曲に力が入っていた。エンドロールで音楽制作のスタッフがすっごく多くて「ミュージカル仕立てに力が入っていたんだなぁ」と。

 高畑充希ちゃんが出るしね、そりゃ、歌ってくれたら素敵ですよ。私はミュージカルが大好きですから楽しかった。…んだけど、この映画はミュージカルよりも、普通の人たちにはどうしても理解できないヲタクの生態をもっともっと描いてほしかったな…と思う。二藤を気に入っていた桃瀬成海の同僚である森田悠季(今田美桜)の役割って、ヲタカップルの恋を盛り上げるのにもっともっと使えたんじゃないか、とか、桃瀬と二藤の会社の先輩である小柳花子(菜々緒)のコスプレがあんまりにもドキュンだったので、彼氏の樺倉(斎藤工)とのこじらせっぷりをもっと観たかった、、、とか。

 結論として、この映画は(深夜11時枠の連ドラ)にしたほうが、ずっとずっと楽しめたんじゃないかと思った。2時間弱でまとめるにはもったいないキャラクターばかりだ。全10回の連ドラ。回ごとにテーマソングみたいに曲が流れてミュージカル調を発揮してくれればより堪能できたかもしれない。

 …とはいえ、福田監督の趣味嗜好が存分に味わえるのでとにかく面白いです。つまり、監督もそういう意味でヲタですね(笑)。

 

★みじん子レーダー【映画】ヲタクに恋は難しい
●ドラマティック度:★★☆☆☆
●鑑賞後の心地良さ:★★★★☆
●ドラマの重量感:★★☆☆☆
●笑活度:★★★★☆
★笑いだけでなく意外とキュンキュンしますよ♪の114分