【雑感】有名人の不祥事に対する反応は人間の性(サガ)なのかもしれない
私はワイドショーを見ない
不倫・闇営業・薬物…etc. 有名人の不祥事が出るたび、こぞってワイドショーが取り上げ、コメンテーターたちがそれぞれ思うままに意見を言い合う。SNSは不祥事を起こした人への批判で大盛りあがり…。
こういうの、私、一番苦手。だから、ワイドショーはもう何年も見ていない。テレビ番組は好きだけど、心が見たいと思えないものは見ない。もちろん、SNSでも一方的な中傷は完全スルー。ハッキリしている。
逆に、いいニュースばかり集めようと励んでいる。
例えば、こういうツイッターとか↓
例えば、こういうまとめ記事とか↓
新年から新聞はデジタル版で購読することにしたんだけど、新聞でもまずはいいニュースが載ってそうなところから読み始めて、「いい話」に触れてから1日にを始めている。
SNSは人の裏側を知るいい機会
人間という生き物は実に面白い。良いか、悪いか…と決めることなど自分にはできないけど、『有名人の不祥事が起きるたびに、不祥事を起こした人を叩きまくる』とか『アンチが大騒ぎして特定の有名人を一斉攻撃する』という現象は、人間という生き物の性質を観察するのにすごくいい機会だと思っている。きっと、実際に会えば「こんなことツイートするような人じゃない」ような人が、えげつない誹謗中傷をしたりしているのかもしれないな…とか。もともとは見ることのできなかった人の裏の腹が見えるな…とか。観察材料としては面白いけれど、盛り上がって見て参加するほどのものじゃあない。
バナナは叩いて売れるのかもしれないが、なんでもかんでも叩けばいいってわけじゃない。
これだけ特定の人を言葉の暴力でボッコボコに叩くようになったのにはハッキリとした原因がある。
匿名で世界に発信できるSNSの登場
だ。
一方で、芸能人たちが自分のことをPRするためにSNSが多用していて効果的なマーケティングツールになっている。自分をアピールするためのツールで自分が叩き潰される…という皮肉。
なんか米国における銃に似ている。ちなみに日本の鉄砲伝来、私は『以後(15)、予算(43)増える鉄砲伝来、1543年』で覚えた(笑)。
使い方を間違えると大変なことになる…ものだ。使う人がモラルを持たなくちゃ武器になる。人をとことん傷つける。
SNSは匿名で使える…しかも、ネットにつながれば無料で使える…だから、無法地帯化する。
井戸端会議でよかった
昔はこういう誹謗中傷ってなかったのか?と言ったらそうではない。昔から『人の不幸は蜜の味』と言われてきた。人間は誰かを叩き(中傷し)、悪口を言いたくなる生き物なのだ。それが、いわゆる『井戸端会議』。人が三人集えばうわさ話で盛り上がる…というような場所。井戸端会議に参加すれば、その場で言いたいことを言い合って、その場限りのたわごとで終わることができた。でも、そういう場所が無くなって、人々の活動が個人的になって、つながりがネット上に構築された。氏素性を隠すことができれば責任がない。
こうなると、仮面をかぶって自分を隠して世界中で井戸端会議をするようなものになる。悶々としている人が、この井戸端会議に参加すれば、互いに(誰かに文句言いたいスイッチ)を押すようなものだ。
見なくていいものが見えてしまうSNS
ご近所の母ちゃんたちが子供を見送る家の軒先でする井戸端会議なら、その場で終わるけど、SNSで言い放ったら、世界中の人たちに言っているのと同じだ。同じたぐいの人、同じネタで釣られた人たちが刺激し合って盛り上がる。よくいわれる"炎上”とかもそういうことでしょう。
で、そういうツールの特性から、ポジティブなことは埋もれやすい。なんといっても『人の不幸は蜜の味』だから。蜜は蜜でも蜂の一刺しをしたくてたまらない人たちが、おしりから針を突き出してブンブン飛びまわれちゃうのがSNSの世界。
そういうネガティブパフォーマーたちの居場所になりやすい…というか居場所にできちゃうわけだ。
で、私はそういうものに触れなくていいんじゃないか?って思う。いわゆる『見なくていいもの』『聞かなくていいこと』なんだよね。母ちゃんたちが道端でしゃべっているネタは、本人には届かなかったでしょう。聞かなくていいわけですよ。知らなくていいんですよ。
欲しいものだけ取ろうとすればいいんですよ。
自分の意思で選ぶ力が必要になる
これからの世の中どんどん周囲に振り回されやすい世の中になるだろうな、と思う。一度『ダイエット』で検索したら、あちこちののサイトの広告欄にダイエット食品や痩せグッズのバナー広告が出てくるんですよ。そうなったら自分で選べない。
SNSも同様。うっかりするといろんな人たちのつぶやきに右往左往させられる。嫌らしいツイートに触れてイライラし、ムカついて、心を浪費する。
だから、選ぶ力が必要です。要らないものをシャットダウンする力が必要です。
これからもSNSがある限り、誹謗中傷は止まない。『正義』というのは怖いんですよ、本当に…。「悪いことをした」というのが公認になればなるほど、正義という名目で正々堂々と誹謗中傷が盛り上がるんだから。
だから、これからの世の中はいろいろな意味で、自分のスキルが試されるのだと思う。
・自分にとって必要な情報を探し出すスキル と同時に
・要らない情報をシャットダウンするスキル が大事になって、
・世間の流行りや盛り上がりに乗っかるか、乗っからないかを選択するスキル と、
何よりも
・自分の意思を自分の語彙力で表現できるスキル が必要になる。
いじめ・・・がなくならないように・・・
ツールがあるかぎり個人バッシングは無くならない。それは、いじめが無くならない、のと同じ。世の中『いじめをなくそう』と言ってもそれはしょせん無理なこと。だって、太古の昔からいじめはあったのだから。これは、人間の本能的なもの、性(サガ)なのだ。
それよりも、こうした武器がモラルのない人たちによって使われる恐れがあるということを踏まえて、防衛スキルを身につけることについて、もっともっと議論された方がいい気がする…のは私だけ?!
ということでType-Bシスターズがここで書いているドラマや映画の記事も、批判的な内容はしないと決めている。…というのも、批判するのは簡単だから。実は「文句つける」って簡単なんです。実際のところ、私はTOMOさんと会って話すときはけっこう文句も言っちゃいます。いわゆる井戸端会議レベルです。「あれはないよなぁ」「この映画はひどかった」とか…。でも、井戸端会議で言って心の中は解消されています。わざわざ誰もが見ることができるネット上に出す必要がないと思っているから批判の記事は書かないことにしているだけ。批判記事はごまんとあります。だから、いいことだらけをあえて集めていきたい。
悲惨ないじめや事件を扱ったドラマの中にも、ポジティブな見方は必ずある。周囲の意見に振り回されずに物事の見方を自分の思い通りにコントロールできるスキルが、これからの世の中で生き抜くためには大事になってくると思う。
だって・・・防衛スキルだから。
・・・だから、エンタメを楽しみたい。エンタメから学ぶことは多いから。