【ドラマ】低予算を笑い飛ばす！『勇者ヨシヒコシリーズ』
私は自分にゲームを禁じているのでやったことはないのだけれど、それでも何となくは知っている「ドラゴンクエスト」をモチーフに作られたドラマ『勇者ヨシヒコシリーズ』。テレ東の深夜帯放送にも関わらず、多くのコアなファンを獲得した、一応、冒険活劇？オタク心をひたすらくすぐるチープでゆるーい演出がたまらない！！
『勇者ヨシヒコと魔王の城』（2011年7月〜）
『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』（2012年10月〜）
『勇者ヨシヒコと導かれし七人』（2016年10月〜）
低予算をウリにした手作り感溢れる小道具や魔物たち。戦闘シーンは音だけだったり簡単なアニメでごまかしたり。冒険の途中で立ち寄る村々は、おそらくほとんど同じロケセットの使い回しだろう。いい！すごくいい！！
豪華キャストとスタッフが夢中になって超真面目に学園祭の出し物を作っているみたいな感じ？こういう作品作りは楽しいだろうなぁ〜〜〜〜！ハリボテ魔物の制作だけでも参加してみたかったなぁ（笑
仏（佐藤二朗）のお告げに従って魔王を倒す旅に出ることになった勇者・ヨシヒコ（山田孝之）と仲間となった戦士・ダンジョー（宅麻伸）、村娘・ムラサキ（木南晴夏）、魔法使い・メレブ（ムロツヨシ）が、行く先々で魔王の手下のバケモノたちと戦いながら、訪れた村の問題を解決していく、というのが大筋。
ただ、あんまりストーリーにこだわる必要はない。
ただひたすらに、何も考えずに面白がって見ればいい！
ほぼ毎回、豪華なゲスト俳優が出るんだけど、これまた普段は絶対にしないだろうなっていう役で登場するのも面白い。他の有名作品を堂々とパロってるシーンもちょいちょい出てくるんだけど、完成度の低さが笑える。
話はゆるーくてバカバカしいんだけど、山田孝之はじめとした全てのキャストが、そのくだらなさをひたすら真剣に演じている、それだけでワクワクできるのだ！
どこから見ても大丈夫。それでもどれか一話を見てしまったら、クセになること間違いなし！
シリーズ3作、全35話の中で私の一番のお気に入りは3作目『勇者ヨシヒコと導かれし七人』の第七話「ミュジコの村」の回。レ・ミゼ？ライオン・キング？ベルばら？？？次々とミュージカルをパクりつつ皆んなが歌い踊り始める。それがまた、みんな驚くほど上手いのだ！
『勇者ヨシヒコシリーズ』は決して感動作品ではないはずなんだけど、、、この回だけは震えるほど感動してしまった！！！
つくづく、音楽の力ってすばらしいわ〜〜！
もちろん、しっかりオチはつく。
どこまでもゆるさとくだらなさを貫き通す素晴らしさ！
まことしやかに映画化の噂が出てたんだけど、今のところ映画化はないみたい。
2019年に『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』は公開されたけど。
また、2017年夏には「勇者ヨシヒコフェス」なるものも開催された。その様子はニコニコ生放送で放送されたらしい。
やっぱりオタク向けのドラマだったってことかなぁ〜！？
