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【芸術】豪華な晩秋の一日 -ゴッホ展-

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晩秋&快晴の上野公園は多くの人でに賑わっていた…

 若いころとは違って枯れ葉がハラハラと落ちる姿にわが身を重ね、多少センチメンタルな気分になる晩秋。だが、秋といえば芸術鑑賞にピッタリな季節。感傷に浸ってなんかいないで積極的に鑑賞で気分を盛り上げたいもの。さて、そんな私に東京藝術大学で行われる卒業試験公開演奏会を鑑賞する幸運を得た。本当に素晴らしい機会を得ることができてなんと幸せなことか、、、と自然とニヤける。どうやら年明けには美術学部の卒展もあるようだ。こちらもぜひ行きたい!

  なんといってもミーハーにとっては抽選の機会が多々あるため、日ごろから『徳を積む』ことを意識してしまう。東日本大震災からはじまり、あちこちで災害に遭う地域が続出している。微々たる程度ではあるが、寄付などをして多少なりとも復興に貢献できたら、、、と思う気持ちがほとんど(言い訳です)なんだけど、その裏で、「イイことをしてくじ運を上げたいな」という邪(よこしま)な気持ちがあるのが正直なところだ。抽選とは「アタリ」と「ハズレ」の二分の一の確率なのだが、これがまたn数が大きいアイドルとか人気俳優になると、ホントに神頼みでチケットを手に入れるしかない。

 さて、そんな徳を積んだ効果(?)があったのか、TOMOさんと一緒にそれはそれは素晴らしい演奏を聴くことができた。「感謝します!芸術の神様!」と手を合わせたくなる。さすが藝大生、素晴らしい演奏家たちが集結していて、めいいっぱい楽しませていただいた。

 

 感動で興奮気味のType-Bシスターズ。ここは上野の森。もう師走に入ったから初冬といってもいい季節だけれどとても暖かい日だったので、散歩もしたくなる。が、TOMOさんはそんな秋の色どりを楽しむよりも、芸術鑑賞からの嵐愛を語り続ける…(笑)。そうよ、私たちの心は、この紅葉の葉のように燃えているのだ。

 イチョウの葉が黄金色に輝き、カンザクラの薄桃色とのコントラストは見事であった。それはそれは輝きに満ちた昼下がり。これはもう、『ゴッホ展』へ行くでしょう。

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入場制限がなく来場者も流れていたのでラッキー

 この春に、瀬戸康史くんに案内してもらいたい(音声ガイドだけど)という娘と『大哺乳類展』に行ったのだけれど、音声ガイドというのはすごくいい。特に混雑気味の展覧会では人の流れに乗らねばならず掲示されている説明文をゆっくり読んでもいられないことがある。こんな時、音声ガイドにいろいろ教えてもらえば少し離れたところから鑑賞しても十分満足できる。しかもお気に入りの俳優さんに語りかけてもらえたら、さらに気分が上がるというもの。

 ゴッホ展の音声ガイドは杉咲花ちゃん。そして、ゴッホの弟、テオ役として小野賢章くんが登場する豪華版。やんわり声の花ちゃん、萌え声の小野くんにゴッホ展を案内してもらった。

 

 まずは感想。これはね、、、『永遠の門-ゴッホの見た未来』を観た人のほうが数倍楽しめるはずだ。ゴッホ展は大きく2部構成で、映画の内容に大きく重なるのは第2部のほうなんだけれど、映画ではゴッホはパリで弟テオとたくさんの刺激を受けるところから始まる。特に印象派ピサロやモネ、ゴーギャンの絵も展示されていて、ゴッホの作風が、初期のころと比べてアルル以降は明るい色彩を立体感を持って描く作風へとみるみる変化するのだが、その変遷と背景が見えてくるのだ。

 アルルでは徹底的に自然に向き合い、ゴーギャンと生活を共にするようになるのだが、穏やかな日々はそう長くなく、彼が去ると精神を患い耳切り事件を起こし、サン=レミの療養所で約1年間過ごすことになる。ゴッホにとって非常に苦しい時代だと思うのだが、以降、圧倒的なエネルギーを噴出させ、のちの代表的な作品を数多く残すことになる。

 『ゴッホ展』のチケットデザインにも使われている糸杉は、彼が誰もまねできない場所へようやくたどりついたことを本人も自覚できたであろう代表的な作品で、絵の具の立体感、ゴッホタッチの繊細かつ大胆な色の組み合わせに強い生命力を感じる。

 

 映画から伝わるゴッホの苦しい生き様とは裏腹に、作品には絵を描く喜びが伝わってくるのだから、彼の作品はとても不思議である。

 

 帰りがけにTOMOさんと話したことに重なる。こと芸術の世界でいえば、他人から鑑賞されるということなど全く気にせず、ただただ楽しむエネルギーが純粋であればあるほど、それは崇高なものなんだね、と。それは凡人には不可能だけれど、でも天才だけの世界でもない。(それは後述しよう)

 

 ということで、2019年の秋は最高の芸術鑑賞の日で締めくくることができた。二人は、さっさと帰宅。・・・なんといっても18時半からFNS歌謡祭があるからね。

 

 ということで、FNS歌謡祭でもすばらしいパフォーマンスに大満足。彼らの多くはもともと天才、というより、自身の努力で天才に近づいた人たちが多いはずである。が、やっぱり心から楽しんでいる人たちのパフォーマンスを見ると、「あぁ、生きてて良かった!」と思うのだ。いろいろね感無量で、お気に入りの箇所を何度も再生!笑

 うたがあ~るから~♪ あ~すが~ある~♪

 ルルルル―ルー♪