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【雑記】これもある意味のエンタメ?! -はじめてボートレース(競艇場)に行った-

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デッドヒートを観戦するとテンションはヒートアップするもの

 我が家のJKが修学旅行で旅立った。ウチは子どもが一人なので、子どものことを考えずに済む気楽な日常は数年に1度のまれにみるご褒美…。だと思っているのだが、なかなかそうはいかない。我が家にはほかに面倒な3匹のオス(正確に言えばオッサン一人とネコ2匹)がいるのである。

 貴重な数日間。あれもしたーい、これもしたーい、と考えていたけれど結局あっという間に時間が経ってしまう悲しさったらありゃしない。

 それでも珍しく週末を空けておいたので、久々に自分だけの休日が過ごせると思いきや、3匹のうち最も面倒な1匹…。オッサンが金曜日からおねだりをする。

 「ねー。週末、どっか遊びにいこーよ~!」

 JKと冷戦状態の彼は、ふだん週末JKが在宅しているとどこかで遠慮しているのか、あまり自分から外出のおねだりをしない。、、、というかできない。今風トレンドが気になるJKと50歳すぎたアウトドア好きなオッサンでは趣味嗜好が全く合わないのである。JKからすれば「子供のころ、さんざん一緒に出掛け(てやっ)たんだから、もういいでしょ!」だし、オッサンからすれば「休日くらい日常を忘れる場所に行きたい」だし、、、こんな二人をどうにか窘めて同行させても緊張・膠着状態をますますこじらせるしかないので、国連事務総長の私としては、基本的にそれぞれの活動を尊重し、双方が納得できるイベントがある時だけ、それぞれに声をかけることにしているのである。まあ、JKも友達とのほうが忙しいので、家族そろって出かける休日というのはほとんどなくなった。

  さて、そんなわけで緊迫状態のJKがいない休日ということ、オッサンはここ数か月、小出しにおねだりしていた「ボートレース(競艇場)に行こうよ」を、ここぞとばかりにガンガン押してくるのである。「今は女性も来てもらえるよう施設が綺麗になったんだよ」「指定席はソフトドリンク飲み放題だよ」などと、いろんな誘い文句を並べるので、ついに重い腰を上げることとなったのだ。

 我が家の近くには戸田競艇場があるのだが、台風19号の被害で閉場していた。そのためにわざわざ遠くの平和島競艇場に行くことに。

 オッサンは朝から早く行こう!行こう!とうるさいのだが、主婦の日曜日は忙しい。洗濯や片付けなどが残っているし、朝っぱらから競艇場へ行ってどうするだ?という気持ちもあったので、オッサンに「先に行ってその指定席とやらをとっておいてよ」と頼むと「アイアイサー!」という勢いで出ていった。その後ろ姿は、飼い主が飛ばしたブーメランを追いかけるワンちゃんに似ていた。

 ホッと一息。コーヒーを飲んで、洗濯物を干して、掃除機をかけて、、、と、そろそろ行くか~。と家を出ると、ブルブル...とメール。家は出たか?何時ころつくか?・・・駅は、品川で乗り換えだよ、などなど。きっと、これを若者は「ウザッ」というのだろう。そりゃね、楽しみにしているのはわかるけどね、、、まずは落ち着こうよ。

 私的にはどーせそのへんに行くなら大森貝塚とか行きたいじゃん。まだ午前中なんだし、なんなら足を延ばして浦賀まで行ってペリーの足跡を辿りたいじゃん。なんて思いながら電車にゆられてようやく平和島駅に。オッサンからのメールでは「駅前からバスで…」と書いてある。が、バス停が分からない。どこだ?とうろちょろすると、シルバー色のオッサンの列を発見。「きっと、あれだ!」と行ってみるとちょうどそこへ、『ボートレース平和島行き』のバスがやってきた。運賃は無料。そりゃね、行先でお金を落とすものねぇ~。

 私が到着したのは、もうすぐお昼ってときだったので、バスは空いていた。あっという間に、現場到着。バスを降りて見回すと、ショッピングモールっぽい商業施設もあり、さすが人工島だけあって人工的な施設が立ち並んでいた。

 競艇場の入り口に向かって歩いていると、前方から「ママ―!」というオッサンの声。見ると、入り口のところで50過ぎたオッサンが、空港で飛行機を誘導するマーシャラーのごとく大きく両手を振ってるじゃないですか。心の中で、「恥ずかしいからやめてくれ!!!」と思いつつ、他人のふりをしてゲートに入った。

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ちなみに競艇場入り口前にはかの笹川良一大先生のお母さまを背負う姿の像があった。右手に杖。左手に舟券は…持ってなかった。

 オッサンが嬉々としてレース場の案内を始める。「舟券はここで買うんだよ」「おいしそうなお店がいっぱいあるでしょ」「平和島のモツ煮は牛、ちなみに戸田は豚だけど」とか。で、まずはココだ!ということで、レース場のコーナー(紅白シマシマのう〇こ型の浮き)の近くへ連れていかれる。「全速で走ってくるボートがターン(折り返し)するところ」だという。

 ちょうど4レース目(?)がスタートするところだった。コーナーの近くの柵のところで初レースを見学。

 スタートと共に轟くエンジン音がすざましい。水の上を飛ぶように向かってくるボート。コーナー前に来ると、急に減速しキレのいいカーブを描く。・・・ん~確かにカッコイイ。ボートが跳ね上げた水しぶきが風に乗って私のところまで飛んできた。

 「ママ、いいでしょ~!かっこいいでしょ~!」

 それからオッサンはボートレースのいろいろを説明してくれたけど、面倒なのでここでは書かない。ま、いろいろ難しい技術とかルールとかがあるというのは理解した。

 今は、アプリで全国の競艇場舟券が変えるので、実際にレース場に来る人は少なくなったらしい。確かに、日曜日だというのに混雑という感じでもない。暇だから来ているとか、ガラケー使用の人(アプリが使えない人)の場外売り場としての利用くらいだろう。

 

 で、そのあと連れていかれたのは指定席。全席モニター(オッズなどが見れる)付きのペアシート。最前列をゲットしたという。

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指定席からの眺め

 見晴らしがいい。ここで、レースを観戦するという。私は早速お腹が空いたので、おすすめのモツ煮をいただいた。(確かに美味い!)

 聞けばオッサンは、JKとの冷戦状態になったのを機に、趣味の釣りに出かけない日の楽しみにボートレース観戦(聞こえは良いが、ただの競艇である)をしていたらしい。

 選手のデータとか、展示(レース前に一度、走りを見せる、競馬でいうパドックのようなもの)でのデータの見方だとか、なんだかわからないけれど、いろいろなデータを考慮して舟券を決めるとのこと。「データで決める!オッズで決めないんだよ!」と。

 そういう駆け引きが面白いのだそう。ちなみにオッサンの掛け方は、そういうデータを駆使して、累積上は負けない方法で遊んでるとのこと。…いろいろ説明していたけれど、面倒なのでここでは省略。

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展示重視でオッズは無視!で挑戦してみた

 ということで、せっかく行ったので私も挑戦。オッズに頼らず、展示とカンを駆使して。。。オッサンの論理でいうところの「常に3連単、100円ずつ買い」で、10レースまで。。。惨敗(涙)。

 日が傾くと、指定席に西日が当たる。ポカポカと温かくなって、ウトウトとしてきた私は一気に戦意喪失。すると背後からおねえさんが、「はい、どーぞ!」とバウムクーヘンを渡してくれた。指定席の人向けのサービス(?これ、いつもなのかわからない)。飲み物もスープとか、ソフトドリンクは飲み放題。おねえさんに「ちょっとそこのヤル気をなくしたアナタ、、、これでも食べて元気出しなさい!」と言われた気がした。おねえさんのバームクーヘン砲が効いたのか、11レースで初めて的中!(なんと、オッサンも)オッズは低かったが、1度でもあたってくれると楽しくなるものだ。

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お昼寝なんてしていないで、これでも食べて元気出して!といただいたバームクーヘン

 ということで、最終レースの舟券を買うと再び、レース場コーナー前に行って観戦し、ボートの臨場感を味わってそそくさと帰路についた。

 なんてったって19時までに帰らなくちゃ「ラグビー始まっちゃうよ!」

 日本。頑張った!!精一杯応援した。応援し疲れてクタクタになった。負けてしまったけれど、ベスト8とは夢を見ているようだ。これからに期待!

 ということで丸1日、勝負事の日曜日であった。スポーツ観戦は最高のエンタテイメントである。桜ジャージ、、、泣けるねぇ!