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【ネットテレビ】今どきの恋愛事情を見学してみた。 ‐今日、好きになりました。韓国ソウル編‐

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母さんの時代は、こんな恋心は懐の奥にしまっていた...

 JKと同居していると、自分の趣味嗜好の範囲を超えたネタに出合えることが多々ある。ネタの大半は世代間ギャップのせいで何言っちゃってるのか分からないことが多くて、そんなものには興味がないとスルーしてもいいのだが、JK達が楽しんでる世界を(食べず嫌い)にするのはエンタメラバーの意に反するので、我が家のJKが喜んでおしゃべりするネタにはたいがい耳を傾けるようにしている。

 

 そのなかの一つ、『恋愛リアリティショー』なるものが中高生に人気だとのこと。我々世代の人間でいえば、『ねるとん紅鯨団』や、もうすこし最近(といってもけっこう前だけど)の『あいのり』のような番組である。主にネットテレビなどで配信されているそうだ。

 『ねるとん紅鯨団』が放映されていた時も私はそんなにハマらなかった。何故知らない人の出会いと恋愛事情を見て面白いのか、それならば、恋愛ドラマのほうがよりドラマチックで面白いだろう、と思っていたからだ。

 とはいえ、番組のジャンルに「恋愛リアリティショー」というものがあり、今の若い人たち(←このフレーズはあまり言いたくないのだが)にウケているという。・・・ということで、我が家のJKの視聴にお邪魔させてもらうことにした。

  見た番組はAbemaTVの『今日、好きになりましたー韓国ソウル編ー』。初対面の高校生が2泊3日の旅行をしながら、本気の恋愛へ発展する様を見届けるというものだ。

 登場するのは今風の可愛らしい女子高生と、これまた今風の可愛らしい男子高校生。初対面で互いに自己紹介し合い、それぞれの第一印象を聞く、、、のは、ねるとんと同じような展開だ。

 そこから観光地に遊びに出掛けるわけだけれど、その際、女の子の方から男の子を誘ったり、逆もあったり、グッパーで行き先を決めたり、、、で、とにかく男女をシャッフルして互いに理解を深めていく。随時、それぞれの心の動きはインタビューの形式で語られる。

 

 やがて、二人の女子が一人の男子を好きになったり、初めに気になっていた人から違う人へ心映りしたりと、あっちこっちで恋愛空模様は晴れたり曇ったり、時には雨が降ったりするのだ。

 初対面の時から相思相愛っぽい子たちがいたのに、「ちょっと待った!」的に別の女の子が登場することで男の子の心が揺らいだり・・・。「オイオイ、アンタ、あの子が好きだって言ったよね!!!言ってたよね!!」みたいなことが起こるわけだ。

 で、韓国ソウル編では最終日に女子から告白。。。時代だねぇ、、、確か、ねるとん(いつまでも古いネタを出すなってか?)では、必ず男性から女性に告白していたぞ。そりゃ男女平等の世の中だとはいえ、女子から告白かぁ、、、大したもんだ。

 今や、世の中の動きをキメるファーストアクションは女性だ。確かに女の子は強くなった。ウチのJKが高校受験をする際にいろいろな学校へ見学に行ったが、どの学校の生徒会長も女の子でビックリした。・・・たまたまだろうが。東京都知事も小池さんの時代。女性からキメるほうがいいのか?

   こないだの『かぐや様は告らせたい』の記事で恋愛のパワーバランスは告った人のほうが告られた人より立場が弱いものである、と書いたけれど、実はそうじゃなくて、告ったほうがカップル成立時にはイニシアティブを獲得できるのかもしれない。つまり、だいぶ自分の感覚は古いのだということだけは自覚できた。

 

 結局、彼らの2泊3日旅行を5週(週イチで更新されるので)で見届ける。最終日の告白タイムに、ねるとんで言うところの「だーい、どんでんがえし!」があったりして、女の子だけでなく男の子の涙まで見ることになるのだ。

 

 ねるとんはどちらかというと(お見合い)要素が強かったのだが、恋愛リアリティショーは(恋愛)要素が強い。たった2泊3日なのに、彼らは懸命に恋愛する。「オイオイ、そんなにすぐに好きになるか?」「オイオイ、昨日は、あの子がイイって言ってただろ?」と、番組を見ながらつい独り言が出てしまう。

 登場する彼らは現役高校生だというが、どうもテレビ馴れしているというか、素人っぽくない。照れて言葉が出ない様子を見てこちらも照れちゃうということはなくて、彼らが堂々と自分の思いを語るものだから「これって台本あり?」とまで思ってしまった。SNSもあるし、今の人たちは自己演出に長けているのだろう。

 

 さーて、5週間分を見て思うのは恋愛がゲーム化しているってこと。彼らの中には、同番組の過去の企画でカップルになったけれど、1か月で別れたのでリベンジ出演という子もいる。カップルにならなかった人や、カップルになっても別れちゃった人は、リベンジ出演ができるらしい。軽いものだ。これを、爽快!とか軽快!というのだろうか?

 

 お母さん世代の人間が見るとね、可愛らしさはあるけど、これらを(恋愛のリアリティ)とは映らないのよ。恋愛は、特に若い人の恋愛は、いろいろね、、、時間をかけてこじらせて欲しいんだよね。こんなにパッパと勢いよくカップルが出来たり別れたり、、、じゃさぁ、、、ハラハラはしないし、結局「(カップル成立しても)どうせ1か月後には別れてるんじゃない?」って思ってしまうのだよ。そうなると、恋愛独特の緊張感がなくなってしまう。。。

 

 きっと、そんなことを言う私は古い人間であり、彼らから「お母さんに分かるはずないっしょ」と言われるのだろう。

 

 出演する彼らが本気かもしれないが、非常にコンビニエンスでライトで逆にあと腐れがなさそうで軽快な感じがバラエティになるのかもしれないと思った。

 ちなみに、これらを見て楽しんでいる中高生たちは、出演する子たちの動向を学校などで喧々諤々するらしい。「あの子の発言はないよね」とか「なんであの子の告白断ったんだろね」とか。つまり、番組自体というより、番組の内容について語り合うっていうところに面白さがあるのだろう。

 世の中はすっかりネット社会になったので、こういうネタでも顔と顔を合わせていろいろ話ができるのは、母さんとしてはイイ事だと思いたい。

 ちなみに恋愛リアリティショーはいろんな番組があるとのこと。長い春、、、つきあって長いカップルが、旅行に出かけて(結婚するか、別れるか)を決める番組もあるらしい、これがマジだとしたらすごく過激だ。

 リアリティの追求というより、リアリティというバラエティ・・・ん~こういうエンタメもあるんだね。母さんは勉強になりました!

 

みじん子レーダー【恋愛リアリティショー】今日、好きになりました。韓国ソウル編

●今どきの高校生を知るための社会科見学として

●リアルな心の動きがシリーズ展開で楽しめる

●母さん世代としては「マジかよ」な展開が多し