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【映画】笑える?!笑っていい?-IT/イット “それ”が見えたら、終わり。-

【映画】IT/イット “それ”が見えたら、終わり。で暑気払い

じぃーっと見つめられるのは…辛い?!

 前号から読んだ方は「もしや、みじん子はホラー好き?」と思われるかもしれないけど、本当にホントのホントに私はホラー&スプラッターモノが超苦手である。短い殺人シーンでさえ悲鳴を上げて飛び上がりそうになるので映画館では声を出さないように自分を抑えるのに必死だ。

 話は変わるが、ここのところの猛暑ときたらたまったもんじゃあない。家から一歩外に出る時の勇気。。。かつて夏のインド、デリーに行ったときの生命の危機を感じる蒸し暑さを思い出す。外に出られない、出たくない。その恐怖を日本の夏で感じることになるとは思わなかった。

 クーラーで冷やした部屋に居ても窓に映るギラギラ空にウンザリ…。こういうときは身体の芯から冷やしてくれる怖~い映画でも観て、鳥肌でも立てていただこうと思い、私が観た数少ないホラー系映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』について語ろうと思う。

  ホラー映画の恐怖とは(もうすぐ出るぞ!)(もうすぐ起きるぞ!)という過程に人の心が弄ばれることだ。出現確定の恐怖が起こりそうで起きないゾクゾク感。それはまるで富士急ハイランドのFUJIYAMAに乗ってジワジワと上り坂を登っていく時と似ている。もうすぐ急落下の恐怖に遭うのだが「まだ来ない」でも「もうすぐ来る!」のせめぎ合い。コースターが地上から最高点に達してギャーッ‼と落下してしまえば、恐怖感より興奮が勝って不思議な解放感、いや、ある種の快感が得られるのだ。

 

 何度も言うように私はホラーが苦手だ。でも、家のテレビならどうにか観ることができる。大声で叫ぶのOK!、布団をかぶるのもOK‼だから。

 そんなわけでテレビCMの印象がとても大きかった映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』を観たのだった。

 

 結果。怖いと言えば怖いのだが、、、なぜか笑えてしまった。笑ってしまったのだ。ストーリー自体はコメディ要素など皆無でいたって真面目に進行するんだけれど、どうしてもあのピエロに笑えてしまうのだ。

 その理由は私自身にある。あのピエロを見るたびに電撃ネットワークの南部虎弾を思い出してしまうのだ。どうしても過激パフォーマンスが頭をよぎり、ピエロの恐怖を軽く乗り越えてしまうのだ。

 それほど、電撃ネットワークの過激さにはインパクトがあったのだ。

 

 ストーリーは恐怖なる存在に挑む子どもたちの戦いであり、彼らがそれぞれ抱える生きづらさと、その生きづらさによって結ばれた絆が友情と信頼とともに描かれていて、まるで『スタンド・バイ・ミー(Stand by me)』を髣髴とさせる。ピエロが醸し出そうとする恐怖は、爽快な少年たちの友情を前にすると南部虎弾と化して過激パフォーマーとしての様相を呈してしまうのだ。だから笑える。

 

 主人公の少年ビルを演じるジェーデン・リーバハーくんの可愛いお顔はハリーポッターを演じたダニエル・ラドクリフくんに似ている。キャラクターとしても心優しい、小心者の、でも本当は誰よりも勇気のある少年であるところも同じだ。こうした「外見的には弱々しい人物の中に在る芯の通った意外性」が物語として魅力を引き出すのだろう。ジェーデン・リーバハーくんは2003年生まれ、ということは現在16歳。これからどんな素敵な役を演じるのか楽しみ!ということで追跡対象としたい。

 

 「出るぞ!」「出るぞ!」が満載の、そして、出てしまうと恐怖より笑いが出てくる、恐ろしすぎずに肌寒さを感じられるこの映画で、今年の猛暑を少しだけ心地良くしてみるのはいかがだろう。

 

 ちなみにウチの猫のショージも、納戸の隅に隠れて「出るぞ!」「出るぞ!」で私を見つめている。が、こちらの場合、私が彼の視線をすっかり忘れて扉を閉め、背後から「ニャイ―――ン!(出してくれー!)」の叫びを聞くことになる。

 真夜中、ショージはぐっすり眠る私の肩をトントンと叩いて起こそうとするのだが、ここでけっして起きてはいけない。少しでも目が覚めたことが分かると私が立ち上がるまで、あちこちトントン、挙句に腕を甘噛みするのだ。起こされても目を開けてはいけない。彼を見たら終わり、なのだ。そして、毎夜毎夜、私は「終わり」となる。

 

 ということで、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の続編が11月に公開されるというが、ピエロを無事に封じ込めるのか?!乞うご期待。

 

 

★みじん子レーダー【映画】IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

●ホラー度:★★★☆☆

●絶叫度:★★☆☆☆

●鑑賞後の安堵感:★★★☆☆

●ドラマの重量感:★★★☆☆

★ペニーワイズの怖さがダークになりすぎない子供たちの可愛らしさから勇気がもらえる135分