【映画】そんなんなら「仕方ない」とは思えない - ジョーカー -
映画ランキング(10月7日発表)でも先週に引き続いて1位を飾った『ジョーカー(JOKER)』。先にTOMOさんが観たので、ブログに書いてくれるかなぁと思ったんだけど、ペンは私に託された(笑)。
本来、ピエロの役割はお祭りやイベントに登場する道化であり、派手でおかしな格好、動作で私たちを楽しませてくれるのだが、なぜかいろいろな映画やドラマで悪人や狂人としてピエロが登場する。
それはトランプカードでいうところの13のキング(王)、12のクイーン(女王)、11のジャック(従者)と対比して、日本でいうところのババ、つまりジョーカーはハズレくじのような役割を持ち、イラストのモチーフにはしばしばピエロの絵が使われているからなのか。カードゲームにおいても忌み嫌われる役割を持つことが多く、平穏無事にスッキリ終わるババ抜きはあらかじめジョーカーを省いたカードで遊技する。映画『ジョーカー』も社会から肉親から見放された一人の孤独な男の物語である。
続きを読む【映画】ヒーローものになりすぎないヒューマンストーリー - Batman Begins-
『Batman Begins』は2005年、『The Dark Knight』は2008年の公開だ。人気アメコミから誕生した人気映画バットマンシリーズの中で、バットマン誕生と宿敵ジョーカーとの確執を理解するのにこの2作品は見逃せない。
アメコミ発のヒーローものはいろいろあるけれど、正統派の無敵なスーパーヒーローとは違ってバットマンは極めて人間的である。人間、ブルース・ウエインがバットマンスーツを身に纏い、不屈な努力で身につけた武術や知恵や強い意志の力で敵と戦うというものだ。
つまり、バットマンはバットマンというヒーローよりも、アメリカの富豪ブルース・ウエインの生い立ちや生き方にこそ魅力を感じるものなのであるということを、この2作品を観て思うのだった。
続きを読む【ドラマ&映画】あり得ると思えちゃう『信長協奏曲』
『義経』のところで書いたように、私は相当な歴史オンチだったのだが、『信長協奏曲』がオンエアされたのは2014年10月〜。2005年に歴史の面白さにハマって9年経っている。その間の大河ドラマはもちろん欠かさず視聴。戦国時代かと思えば幕末、平安、また幕末、、、、っと、大河ドラマが描く時代は行ったり来たりで頭の中でなかなか歴史が繋がらない時期を乗り越え、ようやく歴史上の主な登場人物や出来事が整理されつつあった。なおかつ、2014年の大河ドラマは『軍師官兵衛』。戦国時代の出来事がいい感じに頭に入っていた時だった。
時は平成。勉強が苦手な高校生・サブロー(小栗旬)は修学旅行の最中に戦国時代にタイムスリップしてしまう。そこで偶然出会った織田信長はサブローに瓜二つ。病弱な自分の代わりに信長として生きてくれと頼まれ、イベントか何かと勘違いしているサブローは気軽に引き受けてしまう。
勉強が苦手で歴史オンチのサブロー。戦に巻き込まれたり、暗殺されそうになったりして本当に戦国時代だと分かっても平成に戻る術もなく、家臣の助けを借りて何とか信長として生きていくことになり・・・。
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